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『雪』断念

オルハン・パムク『雪』(藤原書店)を修行のように少しずつ読んできたが、 今日ついに断念。 小説自体が読みにくいうえ、訳がひどすぎる。 訳者はもともと言語学者で、『私の名は紅』(藤原書店)でも「原文に忠

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スーダン南部、独立へ

スーダン南部の独立をめぐる住民投票がはじまった。 報道では独立派の圧勝と予測されている。 一体どうなるんだろう。 ほんとうにスーダンは南北二つに分かれるのか。 分かれたら南部の人たちは喜ぶだろう。 今

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ファミコンって何だろう?

土曜日にアキバ系中国人のカリスマこと「魚干」君に会った。 まだ22歳、日本に来て半年なのに日本語は流暢。 小学生のときから日本のアニメやゲームに親しんだ筋金入りのオタクだ。 中国ではオタクのことを「宅

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月刊日本語

昨日あたり発売になった「月刊日本語」の巻頭インタビューに私が登場させてもらっているが、 それとは別に同誌で連載エッセイを開始することになった。 タイトルは「外国語に泣き、日本語に笑う」。 20年以上

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dancyuの味噌汁

本日発売のdancyu2月号は味噌汁特集。 私も戦国時代以前から伝わる元祖インスタント味噌汁を再現してもらった記事を書いている。 愛読する戦国美学コメディ漫画、山田芳裕『へうげもの』について初めて書

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ブログとツイッター

半年ほど前、誰かに誘われてツイッターを始めたものの、使い方がよくわからないうえ、 面倒くさくなって放置していたが、この年末からまた友人の勧めで再開した。 やはり使い方がよくわからないのだが、まずどんな

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本年の高野本ご案内

新年あけましておめでとうございます。 今年はまず2月に新刊『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)が出ます。 つづいて4月、いよいよ禁断の(?)『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)が刊行予定。 同じく4月

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2010年ノンフィクション・マイベストテン

続いてノンフィクション。 1位〜3位 木村元彦『悪者見参』『誇り』『オシムの言葉』(集英社文庫)  木村元彦の旧ユーゴ三部作がダントツの一位だ。ピューリッツァー賞をとってもいいのになあ。 4位 石川

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2010年小説ベストテン

恒例(だったっけ?)の年間枚ベストテンを発表したい。 私が今年読んだ本だから、出版年はバラバラだ。 順位をつけるのはひじょうに難しいが、こういうものは順位を無理にでもつけないと面白くないのでつけてみ

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「中国人の本音」

人気ブログ「大陸浪人のススメ」の管理人で、それを書籍化した「中国人の本音 中華ネット掲示板を読んでみた」(講談社)の著者である安田峰俊氏と 新宿歌舞伎町の上海小乞で飲んだ。 「中国人の本音」はトピッ

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【訂正】岡野雅行『野人伝』

このところ忙しくてブログを書く時間がなかなかとれないが、 岡野雅人 岡野雅行『野人伝』(新潮社)だけは言っておかねばならない。 もーとにかくむちゃくちゃ面白いなんてもんじゃない。 初版43万部完売で

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身体のいいなり

内澤旬子副部長の新刊『身体のいいなり』(朝日新聞出版)はもうとっくに読んだのだが、 来月11日にトークイベントがあるので、どこまで書いたらいいのかなどと思っているうちに 書きそびれていた。 予想通り

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おすすめ文庫王国2010

この前のエンタメノンフ忘年会で杉江さんに「おすすめ文庫王国2010」をいただいたので それを読んでいるのだが、今年もまた私が知らなくて面白そうな本が山ほど載っている。 特に気になるのは 都築響一『夜

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エル・ニーニョ

レイモンド・チャンドラー『リトル・シスター』は、訳はいいんだけどいかんせん原作がぐちゃぐちゃの失敗作。 次に買った明石散人『東洲斎写楽はもういない』は20年前の文庫をそのまま新刊単行本にしたというふざ

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西原理恵子『できるかな クアトロ』

私が「解説」を書いた西原理恵子の『できるかな クアトロ』(角川文庫)が届く。 漫画部分は例によって字が細かくて読むことができない。 編集のシンポさんによれば、中高年の読者にはサイバラさんの文庫を買っ

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新刊『世にも奇妙なマラソン大会』サイン本予約

2月1日に新刊『世にも奇妙なマラソン大会』(本の雑誌社)が発売されます。 サイン本予約を受付中です。 内容はこんな感じ。 --------------------------------------

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映像をだらだら見れた!

久しぶりに会った年長の友人の勧めでtwitterを半年ぶりに再開した。 ブログとの棲み分けができるのかわからないが、しばらくやってみることにする。 で、ツイッターの方ではちらっと書いたのだけど、 最近

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残念な人

話題の『KAGEROU』の発売日にポプラ社の編集者にたまたま会い、一冊もらったので 昨日読んだ。 内容はふつうなら文学新人賞の最終選考にも絶対に残らないようなものなので (かといって特別ひどいものでも

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私の名は紅

前から気になっていたケン・フォレットの世界的ベストセラー『大聖堂』を読み始めたのだが、 物語はとくに面白くないうえ、なんといっても私がイギリスにも中世にも興味がなく、 とりわけヨーロッパのキリスト教

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トルコの飲酒史

トルコ通風来坊の末澤の紹介で、16世紀オスマン朝の文化・経済を研究している気鋭の研究者Sさんと一杯やりながら、当時の「酒」について聞く。 Sさんは専門以外の話でも、私が何を訊いても即答がかえす強者で、

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イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

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    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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