「 月別アーカイブ:2010年08月 」 一覧
困ってる人
2010/08/31 | 高野秀行の【非】日常模様
仕事場である「辺境ドトール」の店長となぜか横浜本牧に海釣りに行った。 というか店長に連れて行ってもらった。 魚はさっぱ(ままかり)二匹のみだったが、海風に吹かれ、ビールを飲みながら 島田荘司先生の『御
シャングリ・ラは実在した!
2010/08/30 | 高野秀行の【非】日常模様
探検部の後輩・角幡唯介の開高健ノンフィクション賞受賞作品 『空白の五マイル』(集英社から刊行予定)のゲラを読む。 昨日読んだキングドン-ウォードンはこのゲラのための予習である。 彼が探検した世界最大の
ツアンポー峡谷の謎
2010/08/28 | 高野秀行の【非】日常模様
最近は気温こそ相変わらず高いが、湿度が低いせいか 外にいても日陰なら涼しい。 今日はなぜかJR高尾駅のホームに四時間居座って本を読んでいた。 静かだし、風が気持ちよく、電車の出入りがあって適度に変化
島田荘司『占星術殺人事件』
2010/08/27 | 高野秀行の【非】日常模様
知り合いの先生に頼まれ、神奈川県の高校でミニ講義みたいなことをやった。 たまには趣向を変えて、辺境の恋愛と結婚について話してみたのだが、 あまりうまくいかなかった。 ていうか、あらためて自分の話は下
赤坂高級ホテルの夜
2010/08/26 | 高野秀行の【非】日常模様
赤坂のANAインターコンチネンタルホテルのプールに行ってきた。 平日の午後3時過ぎでも入場料3000円というむちゃ高いプールだが、 それだけの価値はあった。 写真やビデオの撮影が可能なのだ。 日が暮れ
名犬ロンドン
2010/08/24 | 高野秀行の【非】日常模様
名犬ロンドンのDVDが届いた。 1963年にカナダで作られたテレビドラマシリーズで、一回30分。 字幕なしでわかるかちょっと心配だったが、英語は何もわからなくても理解できるインド映画並みのシンプルな
くどくどかぱらぱらか
2010/08/23 | 高野秀行の【非】日常模様
比較的調子よく来ていたブータン原稿がうまくいかなくなってきた。 逃避の意味合いもあって、ある作家の新刊を読むが、 こちらも文章の調子がわるい。 前はすごくその作家の文章が好きだったのだが、 最近その
休みをとって職場へ?
2010/08/22 | 高野秀行の【非】日常模様
金曜日はジュンク堂書店新宿店にて、宮田珠己部長とトークイベント。 (司会は杉江さん) 例によって宮田部長が芸人顔負けの強烈なボケをかますので、 私がしかたなく飛び道具でサハラマラソンの話を持ち出して
写楽 閉じた国の幻
2010/08/18 | 高野秀行の【非】日常模様
今日は仕事場(ドトールコーヒー)に行ったにもかかわらず、 まったく仕事ができなかった。 島田荘司『写楽 閉じた国の幻』(新潮社)をどうしても閉じることができず、 結局読みきってしまったのだ。 島田荘
甲子園が割れた日
2010/08/17 | 高野秀行の【非】日常模様
中村計『甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実』(新潮文庫)を読む。 松井のこの出来事のとき、私は日本におらず、いったい高校野球で敬遠するとかしないとかが どうしてそんな大騒ぎになっているのかわ
螺旋
2010/08/15 | 高野秀行の【非】日常模様
たまにはガイブン(外国文学)が読みたくなり、サンティアーゴ・パハーレスの『螺旋』(ヴィレッジブックス)に手を出してみた。 幻の大ベストセラー作家を探す編集者の話で、スペインの出版事情がコメディタッチ
悪いのは飛蝗か
2010/08/14 | 高野秀行の【非】日常模様
「本の雑誌」9月号を読む。 特集は翻訳ミステリ。 私は全く知らなかったが、飯田橋に「ブックスサカイ深夜プラス1というミステリ専門の書店があったらしい。 「へえ、そんな店は是非行ってみたい!」と思った
名犬ラッシー 家路
2010/08/13 | 高野秀行の【非】日常模様
妻の希望で夕食後「名犬ラッシー 家路」を見る。 1943年製作、ラッシーとエリザベス・テイラーの両者にとってデビュー作らしいが、 エリザベスは端役で、ラッシーの演技がすごいのに驚く。 泳ぐ、怖がる、
『怪獣記』本日発売
2010/08/12 | 高野秀行の【非】日常模様
本日、『怪獣記』(講談社文庫)発売。 見所は森清の単行本未収録(もしくは単行本時にはモノクロだった)写真。 単行本ではとことん「青」だったが、今回は「青」と「赤」。 表紙とコントラストをなして、実に美
わが読書人生史上、最高に驚いた出来事
2010/08/10 | 高野秀行の【非】日常模様
宮田部長の『スットコランド日記 深煎り』(本の雑誌社)を読んでいた。 例によって、四国のお遍路だとか、ジェットコースターだとか、時代の気分だとか、 妙なところにいろんなこだわりを発揮し、どこまでがギ
ペルシア猫を誰も知らない
2010/08/08 | 高野秀行の【非】日常模様
イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。 洋楽が原則禁止というイランで、逮捕や拘束にも負けず音楽に人生を賭ける若者たちを描いた セミ・ドキュメ
マイク・ノック軍団、東京ジャズフェスに電撃参戦!
2010/08/07 | みなさまへ告知&ご報告
豪ジャズで昨年、比喩でなく殿堂入りを果たした義兄マイク・ノックが 新団体(新レーベル)旗揚げ後、初めて9月に来日することになった。 まだ見ぬ強豪2名も引き連れ、東京ジャズ2010や新宿ピットインで熱い
放っておいても明日は来る
2010/08/06 | 高野秀行の【非】日常模様
「暑さに負けつつ本を売ろうと思い立った」という謎のメールが杉江さんから来た。 web本の雑誌で『放っておいても明日は来る』(自称アルクル)の一部を公開したという。 公開部分は「好きな“場所”を仕事に
シンプルノットローファー
2010/08/05 | 高野秀行の【非】日常模様
この前読んだ衿沢世衣子『ちづかマップ』が面白かったので、 ひきつづき同じ著者の『シンプルノットローファー』(太田出版)を読む。 女子中高生の学校生活なんて、私にとってはコンゴの狩猟採集民よりも遠い「
小さいおうち
2010/08/04 | 高野秀行の【非】日常模様
中島京子の直木賞受賞作『小さいおうち』(文藝春秋)を読む。 まあ、書き出しから文章がすばらしい。 シンプルきわまりない舞台設定、着実な取材をもとにした昭和十年代の背景や会話、風景の描写、そして黒潮の