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甲子園が割れた日

中村計『甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実』(新潮文庫)を読む。 松井のこの出来事のとき、私は日本におらず、いったい高校野球で敬遠するとかしないとかが どうしてそんな大騒ぎになっているのかわ

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螺旋

たまにはガイブン(外国文学)が読みたくなり、サンティアーゴ・パハーレスの『螺旋』(ヴィレッジブックス)に手を出してみた。 幻の大ベストセラー作家を探す編集者の話で、スペインの出版事情がコメディタッチ

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悪いのは飛蝗か

「本の雑誌」9月号を読む。 特集は翻訳ミステリ。 私は全く知らなかったが、飯田橋に「ブックスサカイ深夜プラス1というミステリ専門の書店があったらしい。 「へえ、そんな店は是非行ってみたい!」と思った

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名犬ラッシー 家路

妻の希望で夕食後「名犬ラッシー 家路」を見る。 1943年製作、ラッシーとエリザベス・テイラーの両者にとってデビュー作らしいが、 エリザベスは端役で、ラッシーの演技がすごいのに驚く。 泳ぐ、怖がる、

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『怪獣記』本日発売

本日、『怪獣記』(講談社文庫)発売。 見所は森清の単行本未収録(もしくは単行本時にはモノクロだった)写真。 単行本ではとことん「青」だったが、今回は「青」と「赤」。 表紙とコントラストをなして、実に美

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わが読書人生史上、最高に驚いた出来事

宮田部長の『スットコランド日記 深煎り』(本の雑誌社)を読んでいた。 例によって、四国のお遍路だとか、ジェットコースターだとか、時代の気分だとか、 妙なところにいろんなこだわりを発揮し、どこまでがギ

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ペルシア猫を誰も知らない

イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。 洋楽が原則禁止というイランで、逮捕や拘束にも負けず音楽に人生を賭ける若者たちを描いた セミ・ドキュメ

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マイク・ノック軍団、東京ジャズフェスに電撃参戦!

豪ジャズで昨年、比喩でなく殿堂入りを果たした義兄マイク・ノックが 新団体(新レーベル)旗揚げ後、初めて9月に来日することになった。 まだ見ぬ強豪2名も引き連れ、東京ジャズ2010や新宿ピットインで熱い

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放っておいても明日は来る

「暑さに負けつつ本を売ろうと思い立った」という謎のメールが杉江さんから来た。 web本の雑誌で『放っておいても明日は来る』(自称アルクル)の一部を公開したという。 公開部分は「好きな“場所”を仕事に

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シンプルノットローファー

この前読んだ衿沢世衣子『ちづかマップ』が面白かったので、 ひきつづき同じ著者の『シンプルノットローファー』(太田出版)を読む。 女子中高生の学校生活なんて、私にとってはコンゴの狩猟採集民よりも遠い「

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小さいおうち

中島京子の直木賞受賞作『小さいおうち』(文藝春秋)を読む。 まあ、書き出しから文章がすばらしい。 シンプルきわまりない舞台設定、着実な取材をもとにした昭和十年代の背景や会話、風景の描写、そして黒潮の

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『怪獣記』文庫&『スットコランド日記 深煎り』

来週12日(木)に『怪獣記』(講談社文庫)が発売される。 解説は、宮田珠己部長におねがいした。 アマゾン書店などではもう予約受付を開始してます。 まだ未読の方は是非! ちなみに、宮田部長の『スットコ

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ロスト・シティZ

最近、突然読書量が増えたのは、仕事のあとや合間でなく、 始まる前に机に向かって本を読むようになったから。 仕事を始めたくないという一心で読書が進んでしまうのだ。 というわけで、今日はデイヴィッド・グ

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ふがいない僕は空を見た

窪美澄(くぼ・みすみ)『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)を読む。 最初の「ミクマリ」という短篇で「女による女のためのR-18文学賞」という新人賞を受賞し、 そのあと続きを連作の形で書いたらしいが、

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ちづかマップ

ふとしたきっかけで、衿沢世衣子の「ちづかマップ」(太田出版)というマンガを読む。 昔の知り合いだが今は居場所がわからない人や、昔どこかの店で見かけた絵など、他人にとってはどうでもいいが自分にとっては

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火群のごとく

ジュンク堂の宮田部長とのトークイベントはもう定員に達してしまったそうだ。 間に合わなかった人、ごめんなさい。     ☆     ☆    ☆ 珍しく風があって涼しいので、夕方、近くの公園のベンチに

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ひそやかな花園

友人と午後1時に品川駅高輪口に待ち合わせだったのだが、 こういうときにかぎって30分以上も前に着いてしまう。 例によってものすごく暑く、どこか店に入りたかったが、 昼時なのでどこもいっぱい。 しかた

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鴎外、ダメじゃん!

ひきつづき、吉村昭。 今度は慈恵会病院の創始者で海軍医総監にもなった医師・高木兼寛の一生を描いた 『白い航跡』(講談社文庫)。 この本で何が驚くって、森林太郎(鴎外)が明治日本にもたらした大災厄であ

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後輩・角幡唯介が開高健ノンフィクション賞を受賞!

猛暑がつづく中、また難民シェルターに行き、コソヴォ出身のアルバニア人に話を聞く。 おみやげに井浦伊知郎『アルバニア・インターナショナル』(社会評論社)という本をあげる。 日本唯一のアルバニア語の専門

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宮田珠己部長と対談のお知らせ

8月20日(金)午後7時より、ジュンク堂新宿店にて、久しぶりに宮田珠己部長と対談をします。 突っ込みネタは、宮田部長の新刊『スットコランド日記 深煎り』(本の雑誌社)と 私の旧刊『間違う力』(メディア

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イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

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    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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