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「 高野秀行の【非】日常模様 」 一覧

エル・ニーニョ

レイモンド・チャンドラー『リトル・シスター』は、訳はいいんだけどいかんせん原作がぐちゃぐちゃの失敗作。 次に買った明石散人『東洲斎写楽はもういない』は20年前の文庫をそのまま新刊単行本にしたというふざ

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西原理恵子『できるかな クアトロ』

私が「解説」を書いた西原理恵子の『できるかな クアトロ』(角川文庫)が届く。 漫画部分は例によって字が細かくて読むことができない。 編集のシンポさんによれば、中高年の読者にはサイバラさんの文庫を買っ

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映像をだらだら見れた!

久しぶりに会った年長の友人の勧めでtwitterを半年ぶりに再開した。 ブログとの棲み分けができるのかわからないが、しばらくやってみることにする。 で、ツイッターの方ではちらっと書いたのだけど、 最近

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残念な人

話題の『KAGEROU』の発売日にポプラ社の編集者にたまたま会い、一冊もらったので 昨日読んだ。 内容はふつうなら文学新人賞の最終選考にも絶対に残らないようなものなので (かといって特別ひどいものでも

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私の名は紅

前から気になっていたケン・フォレットの世界的ベストセラー『大聖堂』を読み始めたのだが、 物語はとくに面白くないうえ、なんといっても私がイギリスにも中世にも興味がなく、 とりわけヨーロッパのキリスト教

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トルコの飲酒史

トルコ通風来坊の末澤の紹介で、16世紀オスマン朝の文化・経済を研究している気鋭の研究者Sさんと一杯やりながら、当時の「酒」について聞く。 Sさんは専門以外の話でも、私が何を訊いても即答がかえす強者で、

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本の雑誌年間ベスト1

本の雑誌1月号が届く。 恒例の年間ベストテンの1位はあの新人の快著。 しごく納得。 あの秘境ノンフィクションが3位なのも納得。 2位のSFは未読だが、ひじょうにそそる。 池上冬樹が選ぶミステリベスト

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後輩がアジア大会で銅メダル

早大探検部の後輩・角幡唯介の『空白の五マイル』(集英社)が売れている。 アマゾンでは、発売から半月以上もたつのにまだ100位前後で推移している。 同じく早大探検部の現役学生も実は快挙をなしとげていた

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離島に電子書籍を!

最近は中東・アフリカのイスラム圏に行き、取材して原稿を書くことが多い。 そういうとき、ネットは便利だ。 なにしろ現地にいるときでも、調べ物ができる。 日本語では表示も検索もできないが、どっちにしても英

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イルカ人間

巣鴨で行われた水泳のマスターズ大会に出場、クロール、バック(背泳ぎ)、ブレスト(平泳ぎ)の 3種目を泳ぐ。 超苦手だったバックが、なんとか普通の素人スイマーの域に近づいてきた。 まあ、この一年、バック

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朝青龍ミステリー

木村理子『朝青龍 よく似た顔の異邦人』(朝日新聞出版)を読む。 スポーツ選手に密着したルポものではなく、モンゴル文化を専攻する東大の先生が書いた本だ。 正直言って、構成は粗く、本自体の完成度は高いと

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本物のダービーをつくる方法

イビチャ・オシム『考えよ!』(角川ONEテーマ21)を読む。 例によっていろいろな提言に満ちているが、「本物のダービーをつくれ」というところが 興味深かった。 要するに昔の「巨人対阪神」みたいなライ

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史上最速のリタイヤ?!

来年もしできたらの話だが、ユーフラテスの川下りをしたいと思っているが、 なにしろカヌーに乗ったことが通算で2時間しかない。 そこで練習するために、探検部の先輩である関野吉晴氏から インフレータブル(

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戦国時代のインスタント味噌汁

料理雑誌「danchu」の取材で奈良在住の料理研究家の先生を訪ねる。 戦国時代からあるインスタント味噌汁「ずいき縄味噌汁」を再現してもらった。 私が愛読する戦国美学コメディ漫画「へうげもの」で 明智光

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25年ぶりに天龍源一郎を見た

なぜか一足早く忘年会シーズンになり、 連日飲んでいる。 日曜日は先日本屋野宿を行った伊野尾書店の伊野尾さんに誘われて DDTプロレスを見に後楽園ホールへ、試合後は出版社の営業の人や取り次ぎの人たちと

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かたつむり考試院

前回のブログに読者の方からのコメントにより、 「三畳記盗作疑惑」の全貌が明らかになったが、まあ、愉快だ。 私の本が韓流ドラマにパクられたというのは笑えるし、 KBSの人の弁明を読むかぎり、盗作というほ

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月刊日本語

日本語教師やそれを目指す人向けの雑誌「月刊日本語」(アルク)のインタビューを受ける。 担当の編集者Kさんは十年以上前、同社の「English Journal」におり、 私は彼女のもとでライターとして

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銀河ヒッチハイク・ガイド

 「しばらく新刊を断ち、家にある未読の本を読もう」という“新刊ラマダン”をやっていたが、実はユーフラテスに行く前日にあえなく挫折してしまった。  原因はダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』

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藤波辰爾の驚くべき腰痛秘話

『藤波辰爾自伝』(草思社)がなぜか版元から送られてきたので、 即読んだ。  あまりにも意外性のない告白がかえって意外なくらいの不思議な自伝だが、 いちばん驚いたのは藤波が三十代半ばで深刻な腰痛に陥り

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『腰痛探検家』&『空白の5マイル』発売

早大探検部の後輩で、今年開高健ノンフィクション賞を受賞した 角幡唯介『空白の五マイル』(集英社)が昨日発売になった。 で、明日は、私の新刊『腰痛探検家』(集英社文庫)が発売される。 同じ探検部出身で

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デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

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イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

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