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ソマリ兄妹来宅の巻

アブディラフマンとサミラのソマリ姉妹がうちに来て、遅まきながらラマダン明けのパーティ。 サミラはシナモン・ライスと羊肉のスープ、ソマリ風トマトとジャガイモのパスタを作ってくれた。 シナモン・ラ

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アフガニスタン本ベストワンはこれだ!

前にここで紹介した石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)で、国分拓と柳下毅一郎の二人がノンフィクションベスト30に挙げている モフセン・マフマルバフ『アフガニスタンの仏

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旅のうねうね

宮田部長がツイッターでつぶやいていたのを見て、グレゴリ青山の旅エッセイ漫画『旅のうねうね』を読んだ。グレゴリさんの旅漫画は好きで、前はよく読んでいたが、とんとごぶさただった。 読んでみたら、

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テレビ川柳師・ナンシー関の秀逸な評伝

読書運というものがあって、読んでも読んでも面白い本に当たらないときもあれば、手にする本がことごとく面白いという釣りの「入れ食い」みたいなときもある。 私の場合、1カ月前はどうにもならなかったのが、こ

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ノンフィクションの世界はここから始まる

 自分も寄稿した本が届いた。石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)。  正直さほど期待しないで最初はパラパラとページをめくっていたのだが、読めば読むほど引き込まれ、しか

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日本のゲバラ、ここにあり。

新宿K's Cinemaで長谷川三郎監督のドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘』を観た。 なんと今年で齢90になる現役の報道写真家・福島菊次郎を描いたものだ。 この福島さん、おそるべき人である。

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趣味は仮説

私は仮説を立てるのが趣味である。何かを見たり聞いたりしたとき、「これはもしや××とつながるのでは?」とか「これがあの○○の原因なのでは?」と思いを巡らす癖がある。 たいていの場合、全くの見当

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ソマリランドで発見した素敵なドリンク

人と喋っているときはいいのだが、一人になると、波のように佐藤先輩のことが押し寄せてきて、 いろんな思いがぐるぐると渦を巻く。 ツイッターでも何人もの読者の人が「ラジカル加藤さん(佐藤先輩のこと

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ラジカル佐藤英一先輩逝く

昨日は大阪に行ってきた。 早大探検部で私より2つ上の先輩が心筋梗塞で急逝し、その告別式があったのだ。 先輩については『ワセダ三畳青春記』で「ラジカル加藤さん」という名前で書いている。 本名は

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『腰痛探検家』韓国マンガ版?

韓国語版『腰痛探検家』のレビューは、読者の方々があっという間に正確に翻訳してくれた。 高野本の読者は本当にレベルが高い。著者のレベルを補っているのであろう。 ところで、韓国のネット書店では、こ

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無許可チムスルウォンとは何か

『腰痛探検家』の韓国語版(パク・スンヒ訳、Bookie出版)が刊行されたらしい。 韓国で本を読む人の多くは女性とのことで(「男は酒ばかり飲んでいます」と私の別の本を担当した韓国の女性編集者は言っ

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「シャバはつらいよ」連載開始!

大野更紗「困ってるひと」の続編、「シャバは辛いよ」がポプラ・ビーチにて連載が始まった。 今回、私はもうプロデュースから下りて、彼女が自力で書いている。 前より文章に成長がうかがえ、今後が楽しみだ。

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高島俊男先生の人生は失敗だったらしい

敬愛する高島俊男先生の新刊『お言葉ですが…別巻⑤ 漢字の慣用音って何だろう?』(連合出版)を読む。相変わらず切れ味のよい文章および解説で、いつもながら、「あらゆるジャンルに高島先生がいればいいのに」と

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珍しく円城塔氏と気があった、と思ったのだが……「本の雑誌」上半期ベスト1特集

「本の雑誌」8月号が届いた。今回の特集は「2012年上半期ベスト1」で、私も書いている。題して「超人類は『エデンの園』を信じない」。 おお、なんだかちょっと純文学かSFみたいな香りのするタイトルだ。

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鼠にも刺青を彫る?!――『バタス 刑務所の掟』

藤野眞功『バタス 刑務所の掟』(講談社)を今頃読んだ。2010年に出たとき、本屋で立ち読みしたが、なんとなく買わないまま過ごしてしまったのだが、最近になって知り合いの編集者が勧めるので読んでみたところ

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のまど寄席「林家彦いちの旅落語」

 本屋プロレスや本屋野宿といった素っ頓狂なイベントがあったが、今度は伊野尾書店ではなく西荻窪の「旅の本屋 のまど」で、なんと「本屋落語」をやるという。 お店が7月に吉祥寺から西荻窪に移転して5周

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「またやぶけ」の発見

そうそう、肝心なことをすっかり忘れていた。 奄美で遊んでいるうちに、新刊『またやぶけの夕焼け』(集英社)が発売になっていたのだ。昨日、仕事場のドトールで、常連の知人(50代)が「途中まで読んだけど面

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この夏は「人間仮免中」

忙しい。仕事と雑務から逃げるように奄美に行き、まる五日、さんざん楽しんで帰ってきたら、しつこく彼らは居残っていたどころか、ますます増殖していた。まるで宿題に何も手をつけずに8月30日を迎えてしまった小

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お祓いしたくなるほどの夏休み

 宮田部長、杉江さんと一緒に行った「エンタメノンフ文芸部シュノーケル分科会奄美合宿夏休みデラックス篇」は最高だった。 天気は島の人も感心するくらいよく、海は透明で、シュノーケリング初心者の私も存

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奄美合宿

ツイッターを始めてから、ブログに書いたのかそれともツイッターに書いたのかわからなくなることが多々ある。 現在、「web本の雑誌」で連載中の「謎の独立国家ソマリランド」もここで更新のお知らせをし忘

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イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

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    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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