マレーシアで密猟されているトラがいくらで
取引されるのかについて、以前調べたことがある。
毛皮が非常にいい状態で取れたとして、総額RM25,000から30,000程度で
取引されるらしい。
肉は珍味を売りにするレストランへ、骨やペニスは
漢方薬業者へと大抵はタイのシンジゲートを通して売られる。
複数の人間がかかわって、しかも違法行為を行う対価がこれでは
うま味がないのではないか?と思ってしまうのだが、いかがだろうか?
本ブログでもリンクしているMYCAT(MalaYsian Conservation Alliance for Tigers)の
2月12日のニュースリリースに興味深い記事が掲載されているので紹介しよう。
「マレーシアのトラはタイガービールより安い…」
先日トラを罠にかけて殺した7人の先住民族の男たちは、どんな罪に問われるのか?
『1972年野生動物保護条例』に従えは、最長5年間の懲役、または最大RM15,000の罰金、
あるいはその両方が適用されることになる。
しかし実際の例では2005年にトラを解体して保持していた男が
罰金RM7,000で釈放されていて、トラの保護動物としての重要性から考えると
非常に軽い罪である。
その一方で今年の1月にRM70相当のタイガービールを盗んだ男が懲役5年を言い渡された。
罪の重さから判断するとマレーシアのトラはタイガービールRM70分より
価値がないことになる。(抄訳というか意訳)
この程度の罪(罰金)なら抑止力がほとんどないだろうというのが実感だ。