中学・高校で理科が大嫌いだった人は別として、生態系というのは様々な生き物が
食物連鎖や共生関係などによってバランス良く成立しているものであり
一つの生き物が失われることにより、別の生き物が影響を受ける可能性がある
ということはなんとなく理解していると思う。
「生物多様性とは何か」(岩波新書)
6月18日発行と出たばかりの本がこれだ。
著者の井田徹治氏は共同通信社の科学部記者で
この手の本にありがちな、前半だけ非常にやさしいのに
途中から専門用語の氾濫により何を言っているのか
わからなくなる傾向を免れている。
実例も豊富だし、生物多様性を広範囲にわたって
しっかりと解説できていると感心した。
一言で言って、非常にわかりやすく読みやすい本だと思う。
自分を生物多様性条約のある種の専門家として見ると
食い足りないこともあるのだが、世の中に出回りつつある
生物多様性って何を指していて、それをどうしろって言うの?
と思っている人には是非一読をお勧めする。
食い足りない部分については、自分たちが主体的に解決するよりないと
考えているので、少しお待ちいただきたい。
レソトの人々(2)
ちょっと前のエントリーで、壁の花になることも多いということを
カミングアウトしたわけだが、初めて会った人と比較的確率高く溶け込めるのは
やはりBARということになる。
レソトの人々(1)
短期間の滞在では、その国の本当のことはわからないものだが
個人とのちょっとした接触でいい印象を持ったりすることはある。
TV番組事前連絡
某放送局のゴールデンタイムの人気番組で「生物多様性条約」の特集が放送される。
参院戦明けが有力だが、決定次第詳報をお伝えするのでご期待下さい。
ホタルからの発光物質
6月14日付日経新聞に当社の記事が掲載されたので
ご紹介いたします。
電子版はここですが、全文を読むには登録が必要です。
ということで以下に引用いたします。
オリンパスと生物資源探索ベンチャーのニムラ・ジェネティック・ソリューションズ(東京・品川)は、マレーシアに生息するホタルの仲間から新規の発光物質と、その生産に関連する遺伝子を発見した。オリンパスは同物質を用いて遺伝子の解析などに使う発光用の試薬を開発し、数年内の実用化を目指す。ホタルの仲間から発見した新しい発光物質は、既存のものとは異なる特徴を持ち、関連する遺伝子が独特であるためマレーシアで特許申請した。
マレー半島で最も濃いジャングルで採集活動を実施した研究員のみなさんに
この場をお借りして拍手を送りたい!
W杯は最高の宣伝媒体?
先日再びレソト王国が新聞紙上に登場した。
コートジボアールとの強化試合にいいところなく敗れた
W杯日本代表の最後の追試候補にあがったのである。
『日本“追試”ジンバブエ代表かレソト代表』(サンスポ 6月8日)
結局モザンビークが候補になり、ドタキャンがあってジンバブエになったのは
ご存知の通りで、レソトの名はこれだけで消えてしまった。
首都マセル
静かなのんびりした町だったこともあったし、
やはり追剥とかにあったらやだな、という警戒心もあって
街中であまり写真を撮っていない。あるいは明け方の時間帯。
アフリカの小国、その名もレソト王国。
先月初旬に訪問したアフリカの国名を明らかにしなかったのには
ビジネス上の訳があった。
その制約がなくなったので、明らかにしよう。
南アフリカという国の中に存在するレソト王国がそれだ。