読者の方はよくご存じのように、
当社は現在マレーシアとブータンにおける生物資源探索の許可を受けている。
「ほかの国への進出は?」と聞かれることが多いのだが、答えは「YES」だ。
もちろんどこの国にも無差別で進出するわけではない。
進出国の選択基準の一つに「人権問題を抱えている政府を選ばない」がある。
我々の仕事の結果得られた利益を資源国に配分する際に
非人道的であると批判されているグループを潤すことは
そのグループと同じように批判されることになるからである。
ちょっとわかりにくいか。
『放っておいても明日は来る』発売間近
以前報告した辺境作家高野秀行氏の上智大学講義が
「本の雑誌社」から対談集として出ることになった。
タイトルは
「放っておいても明日は来る。就職しないで生きる9つの方法」
著:高野秀行ととんでもない奴ら(本の雑誌社)だそうだ…。
熱帯料理人
実は大事な作家を忘れていた。
吉田よし子である。
「香辛料の民族学」(中公新書)「熱帯のくだもの」「熱帯の野菜」(楽游書房)など
熱帯を中心とした食用植物に関するたくさんの著作がある。
私が最初に手にした著作は「21世紀の熱帯植物資源」(米国科学アカデミー編)
(㈶農政調査委員会)で、吉田氏はご主人の吉田昌一博士と共同翻訳をしている。
東大農学部農芸化学科卒業後、農林省農業技術研究所に勤め、
夫の国際稲作研究所勤務にともない、1966年から84年までフィリピンに滞在。
「環境スワップ」と言う言葉
マレーシアのジャングルに惹かれて読書傾向も
ジャングルものに集中し始めた1992年から93年にかけて
クアラルンプールの紀伊国屋書店で購入した本だと思われる。
(裏表紙の価格シールに92年6月1日入荷とある)
『アマゾン 生態と開発』西沢利栄・小池洋一著 (岩波新書)
カバーにはこう書かれている。
多様な動植物が生きるアマゾン川流域の世界。そのユニークな生態や川の表情と、自然環境に適応しつつそこに生きる人たちの生活を、長年ブラジルでの現地調査を重ねてきた著者二人が語り、同時に環境を破壊し、人々の暮らしを脅かす開発や経済のあり方を指摘しながら、未来に向けて日本そして世界は何をすべきかを問う。
おそらくリオの環境サミット開催を踏まえて出版された本なのだろうし、
私もサミットに影響を受け、「環境問題も大事だな」という感覚で入手したのだろう。
やってくれました!我らが友よ(?)
もう記事をご覧になった方もいらっしゃると思うが
ついにこんなことが実現してしまったのだ。
我らの宿敵にして友である彼らの活躍をぜひ讃えようではないか。
大げさ…