この項は道具遍歴というカテゴリにしているのだが、
最近は新製品レポートになってしまった。
しかし、これを読んで購入する参考にする人がいるかは
ちょっと自信がない。
なぜなら、評価の軸がジャングルで使った場合どうか
という特殊なところに置かれているからだ
そもそも、ジャングルの話ってこと自体かなり狭いわけだが。。。
先日会社の裏山でおろして、今回(時間はわずかだが)本格的な
山に入ったニューシューズについてレポートしたい。
モンブランの項に自己レスをつけているように
クアラルンプールのアディダスショップがセールで、一度効果を
試してみたかった靴底とサイドのメタルメッシュによる
排水機構(ADS=Adidas Drainage System)と通気機構(Climacool)を
備えた、水陸両用シューズを衝動買いした。
うっかりして箱を捨ててしまったのと、シューズに名称が入っていないことから
シューズの名前がわからないのだが、どなたか詳しい方がいたら教えていただきたい。
さて、写真を見ていただいてわかるようにごく当たり前のローカットで
タンも特に変わった点はない。全体がナイロンのメッシュでヒール回り
サイド、インステップ部でメッシュの目が微妙に違うのが心憎い。
土踏まずより先の部分のフィット感については若干『?』。
ヒールカップもトウのソール部もしっかりと作られていて、
川などのちょっとした岩場には心強い。
山屋さんが履くような頑丈な作りの靴より、熱帯ジャングル向けの靴は
若干ソールにフレキシビリティがある方が好ましい。
とはいえ、それなりの硬さはもっており、短い距離の利用に不足はないだろう。
アッパー部はかなりソフトなので、足の保護と言う点で問題が
出てくるかもしれない。
さて、サイド部に数箇所空いているClimacoolメッシュだが、
履いた瞬間にそれとわかるほど通気性がよい。
実際街中を歩いていて、風を靴の中でも感じられた。
デザイン上の特徴にもなっている、シューレースが表面に露出しているのは、
地面の枯れ枝や、ツタなどが密生している所ではひっかかり易く
減点の対象である。
一般に、山というか熱帯ジャングルに入る場合には、ザックも
ポーチもシューズもひっかかるものが表面に少ないほどよいのだが
市販のものには引っかかり易い突起物や紐などがデザイン的に配置されていて
不満だ。素材も出来るだけ、とげのひっかかりにくい、ひっかかっても
とれやすい素材を選ぶべきだと思う。
ロタンのつるなどはとげの向きが逆向きで、はずれにくいようになっているので
ちょっと強引に引っ張ってもかぎ裂きなどが出来ない、それでいて
とげがはずれやすい素材を選ぶ必要があるのだ。
話が大分それた。
一番の注目の排水機構だが、これは相当快適である。
下の写真ではわかりにくいかもしれないが、インナーがポリウレタンか何かの
素材で厚さが1cmほどあり、そこに楕円形の穴がたくさんあいているのだ。
靴の中に入った水はこの穴を通してメタルメッシュから排水される。
ソールのメタルメッシュの耐久性についてはとがった石などとの接触に
対して若干不安があるが、少なくとも排水性能については、想像以上だ。
インナーがコットンなどの布素材でないことは少なくともソックスを履く人間にとって
全く問題にはならないだろう。むしろ快適なくらいだ。
全体的な評価はかなりよい点をあげてもいいシューズである。
しかし、今回のジャングル歩きで、このシューズに深刻な問題点がみつかった。
ADSの楕円形の穴が大きく、靴の中に入り込んだヒルがそこに隠れてしまう、
という問題だ。
実際、リーチソックスなどのフル装備で入った私は、首筋と手などの
上半身は何箇所かやられたが、足元は万全だった。
それがクアラルンプールへの帰路、車の中で靴に隠れていたヒルに2箇所も
やられてしまったのだ。
ジャングル装備の肝はヒル対策であるということをはからずも再確認することになった。

“ニューシューズレポート” への89件の返信