「未開」という名のジャングル

2ヶ月ほど前に『ジャングルで60年』という内容の書き込みをした。
フィリピンの元日本兵のニュースについてのコメントである。
残念ながら多少危惧した通りガゼネタということで落着してしまったようだが
ミャンマーのわが盟友ショウタが書き込みをしてくれた。
相変わらず一般人には全く興味のない話で、
簡単に言うとマラヤ共産党に身を投じた元日本兵の話なのだが
このマレー語で「未開の」を意味するBulemと呼ばれる地域について
個人的に関係が深まる出来事があったので、ちょっとだけ記したい。
もちろん我が友であるジャングルエキスパートのノーリさんが
除隊後ガイドをやっていた場所だし、私も10回以上入っている
思い入れのある場所なのだが、今度の話はちょいとスケールがでかい。
私の会社がこの森林の所有者である州政府と契約して
Belumの生物資源を調査する権利を得たというニュースである。
この森林は、共産ゲリラの根拠地で危険だということで
1980年代後半まで全くの手つかず状態だったのだ。
危険だから自然が保たれるという皮肉な現象は朝鮮半島の
38度線にも言えることだが、いずれにしても嬉しいことだ。
最近は急速に開発の手が入り始めているようだが、なんとか
保全に協力できるよう、努力していくつもりだ。

山頂で迎えた新年に思うこと(Part1)

今頃新年の話をするのもなんだが、写真もあることだし、
書かずにおくのももったいないのでとりあえず。
2005年の新年は低いながらも山頂で迎えた。
ここ数年、ジャングルと疎遠になっている密林愛好家としては
非常に嬉しいことである。
例えそれが、ジャングルとは言えないような山であってもだ。

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