なぜ民主党なのか?アメリカの大統領選について(続き)

なぜヒラリーを応援するか?の密林ジャーナル的な理由とは何か?
トシが専門とする生物多様性条約(Convention on Biological Diversity)略称CBDに関わってくるのである。


 
専門的な話はこの際すっぱりと省くが、
Wikipedia参照のこと
2008年3月現在、190の国と地域が批准している大型の国際条約であるにも関わらず
たった一つのピースが欠けているためにこのCBD、不完全な条約という印象は否めない。
アメリカ合衆国である。
アメリカ自身も生物多様性のとりわけ豊かな国をさす
『メガダイバーシティセンター(国家)』のひとつ。
ちなみにこの小さな国(日本より狭い)マレーシアもそうです。
世界の主要国で批准していない唯一にして、最大の国がアメリカなのだ。
なぜか?についてもここでは省くが、
おそらくは、アメリカ主導で運営している世界知的所有権機関(WIPO)の主張と、
CBDが条文で謳っている知的財産に関わる部分が衝突していること、
それとアメリカの産業界の一部がCBDに強く反対していること、の二つと考えられる。
ところが驚くなかれ、クリントン前大統領は就任中CBDに署名しいているのだ。

1993年6月、生物の多様性に関する条約に署名。アメリカ政府(クリントン大統領・民主党)は、多様な生物を生息環境とともに保全し、生物資源を持続可能に利用し、遺伝資源から発生する利益を公正に配分するための生物多様性条約(CBD)に署名した。アメリカ議会上院(署名時-2007年1月3日まで共和党が多数派、2007年1月4日-2009年1月3日は民主党が多数派)は2007年8月時点で未批准である。

  wikipedia 『アメリカの環境と環境政策』より引用
当時は共和党多数の議会により否決されているのだが、
今回、少なくとも民主党から大統領が選出されれば、議会は民主党が多数派であり、
批准される可能性が極めて高いのだ。
しかし、オバマが選出された場合、CBD批准を再び俎上に載せてくるのか、
疑問が残るところはある。少なくとも遅いのではないか?
ヒラリーはどうか?同じクリントンだから署名の必要がない、ということは
ないだろうが、少なくとも旦那の無念を晴らしてくれるに違いない。
トシの立てたシナリオは以下だ。
大統領選就任後、早いタイミングでアメリカのCBD批准が決まる。
(2009年度中が望ましい)
そして2010年CBDの第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開催されるのだが
10回という節目の会議に新しいメンバーとしてアメリカが参加する。
願わくば大統領も来日、CBDの認知度が大幅アップ。
生物多様性に関する国際的潮流が大きく変わる会議になるに違いない。
このタイミングで進めてくれそうなのはヒラリー候補だけだ(と思いませんか?)。
だからこそ、ゴア元副大統領に動いてもらいたいのだ。
名古屋の締約国会議にはヒラリー大統領、ゴア、クリントンとそろい踏み。
『気候変動をストップさせるには森林(生物多様性の宝庫)保護こそ第一歩だ!』
という密林ジャーナルの主張フレーズ使わせてあげるから。

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