屈強の旅人

先日、驚くべき人が新居に来てくれた。
『トルコのもう一つの顔』(中公新書)の著者小島剛一氏だ。
友人の高野秀行氏と相棒のショウタ氏が小島氏を囲んで食事をする、
というので『家でやりませんか?』とお誘いしたのだ。
 


 
氏の著作はトルコにはいないことになっている少数民族の
無いことになっているトルコ語ではない言語を求める旅の記録だ。
トルコ政府の単一民族単一言語政策で、自分たちの出自や
自分たちの言葉を公に話せない人達を訪ねての旅は、時に危険なものとなる。
警察に拘留されたこともある。
そのスリルとトルコの人々との温かい交流が読みやすい文章で
綴られている一級のノンフィクションだ。
抜群に面白いので一読をお勧めする。
それにしても、フランス在住40年以上になる小島氏が
たまたま日本にいらしたのに遭遇出来て運がよかった。
その夜は鍋をつついて夜も更け、結局3人ともお泊りになったのだが
私と相棒のいびきに布団を隣の部屋に移してお休みになったらしい。
翌日の東北行きにさし障りがなかったことを願うばかりだ。
屈強の旅人も他人のいびきは苦手らしい。

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