投稿日: 投稿者: toshi

ジャングルで60年

ミンダナオ島で60年にわたりジャングル生活を送っていた
元日本兵の生存情報が大きな話題になっている。
ジャングル生活についてあちこちで喧伝されているようだが、、
密林ジャーナルとしては、一言述べねばなるまい。


ジャングル生活が過酷であるか、否かは非常に難しいところだが、
幸運にも大病をせずにある一定期間を乗り切ってしまえば、
それほど困難ではない、ということが言えると思う。
もちろんマラリアなどの熱帯病にかかってしまった場合は、それこそ
生死の境を彷徨う事になる。
熱帯雨林の有利な点は、水に事欠かないということだ。
タンパク源もカエルや、魚、などが、水のあるところで入手可能だ。
ミンダナオの熱帯雨林に入ったことはないが、フィリピンの
ジャングルが、マレーシアやインドネシアのジャングルに較べて
ことさら危険であることはないだろう。
植生もそれほど異ならないならば、熱帯果実や根茎がある程度は
手に入るはずだ。
それでは彼らは、生き残るべくして生き残ったのか？
馬鹿を言ってもらったら困る。
敗戦後、米軍の追跡から逃れ、フィリピン人の襲撃におびえ、
常に緊張を強いられるジャングルでの生活は、彼らの神経をすり減らし
体力を奪っていったことだろう。
以前にも書いたが、ジャングルで一番恐ろしいのは人間である。
近年はモロ解放戦線というゲリラの行動にも神経を使わなければならなかったはずだ。
信じられない精神力と体力である。
もし、この情報が真実なら（まだ眉に唾つけたくなる気はしているが）
先住民族となんらかの共同生活を営むことで、生活をしてきたのであろうが、
80代の今になって、望郷の念が沸いてきたということなのだろう。
彼らの希望をどんなことでもかなえてやりたいと思う。
マスコミも大騒ぎせず、静かに迎えてあげたらいいのに。
それにしても、日本人もなかなか捨てたものではない。

“ジャングルで60年” への46件の返信

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    マレーシアに戻っている間にガセネタってことで
    終息しちゃったのかしら？この話題。
    帰ってきたら、全く影も形もないよ（苦笑）。

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  2. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)
    ジャングル生活ウン十年と言えば
    昔、マラヤ共産党に参加して16，17年前に町に下りてきた
    元日本兵がいましたが。
    彼らのいた場所ってジャングル生活が出来そうな場所だったんですか？　実際にしてたんだからそうなんだろうけど。
    ゲリラが集団で暮らせるジャングルって？
    そこに先住民族はいたのか？
    雨季のジャングルなんて金を貰っても行きたくないけど。
    そこに住むなんてのは・・・・。
    あの元日本兵は何をして、自分が過ごしたジャングルでの生活を
    どう思い返してるんだろう？
    太郎

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  3. AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC; ja-JP; rv:1.0.2) Gecko/20030208 Netscape/7.02
    マラヤ共産党の潜伏していたエリアは
    タイとの国境付近で、トシのブログによく登場する
    ノーリさんがアーミーをやめてプロのガイドを
    やっていた地域です。
    （トシはここでノーリさんと出会いました）
    この項でも書きましたが
    熱帯ジャングルって慣れてしまうとそれほど
    住みにくいところではないようです。
    潜伏している精神的な苦痛などは別にして
    まあ、そこそこ快適と言えるでしょうね。
    先住民族はたくさんいます。

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