森の訴え?2

野生ゾウ撮影に失敗した我々だったが
翌朝性懲りもなく、現場へと向かった。
ゾウの姿は既になかったが、彼らの痕跡は
いたるところに残されていた


まず、道路標識への狼藉。

そして樹木への乱暴。

そして糞。

野生ゾウの痕跡がまざまざと残されていた。
かえすがえすも昨日の夜のことが悔やまれる。
写真をとりまくる仲間を離れ、ゾウの移動したルートを辿っていると
車からかなり上の方の林の前にしゃがみこんでいるノーリさんが
目に入った。なにやら林の方を窺っている様子だ。
「この下のほうに何かいる」
道路わきの林はずうっと下っていて、その途中の草原あたりで
なにやら大きな音がする。
林にそうっと入っていくと、「いた!ゾウだ!」
一頭、いや二頭のゾウがどうやら食事中だ。
しかし距離にして4,50メートルあるだろうか、
臨場感とはうらはらに、写真を撮るにはちょっと遠すぎる。

こりゃまるでクイズだ。
ゾウはどこにいるでしょう?

不鮮明ながらアップ。

どれも小さくて確認できないかもしれないなー。
枝を折る音の大きさや、現物の大きさ、そして何より危険であるという認識から
現場での興奮はすごかった。
それをちっともお伝えできなくて残念である。
ジャングルへ入る前に野生ゾウの群れに遭遇してしまう。
これは幸先がいい!と思ったのだが、
今になって考えると、森林の伐採の結果ということなのかもしれない。
ゾウが町に頻繁に出現するなんてことが、いいわけがない。
森の悲痛な叫びを伝えるメッセンジャーということなのだろう。
ふたたび反省する。今回はなんだか暗くていけない。

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