Bigfoot 続き(再投稿)

 *コメントが荒らされているので
  再エントリーします。
  コメント寄せて下さった方ごめんなさい。
2005年末以来、新聞紙上を賑わしてきた「bigfoot」であるが、
当初の目撃記事から徐々に商業色の強い記事にかわりつつあるのが残念だ。
物語はこんな風に始まった…
山の先住民族の青年が魚網をしかけてある秘密のポイントに向かった。
そこで彼は、数十メートル離れた木の脇に見たこともない大きな毛むくじゃらの
生き物を発見する。
体高は4メートル、茶色の体毛に覆われ、青年の方を見ると威嚇するように
体をゆすった。
青年は危険を感じて、その場から逃げ去った。
その後、目撃現場付近で、40-50センチの足跡らしきものが発見された。
この後、続々と目撃情報がメディアを賑わすようになる。


 
体高は2.5メートル前後と低くなっているが、茶色の体毛に覆われていることと
威嚇するように体をゆするという動作は共通している。
さらに、マレーシア隋一の自然保護観察団体である
マレーシア自然協会(Malaysia Nature Society)のメンバーからも
情報が寄せられ、俄然bigfootの話題はヒートアップする。
そんな中、常に冷静なコメントを提供し続けているのは、野生生物国立公園局である。
曰く、「何かはっきりした意見を述べるのに足る証拠はまだひとつも確認していない。
目撃情報はたくさん集まっているが、毛やふん、はっきりとした足跡などがない現状では
当局もプロジェクトチームなどを組む必要性はない。」そのとおりである。
この手の情報に振り回された歴史とそれによって得られた経験の重みであろう。
その一方でジョホール州政府の観光振興部門はBigfootの突然の登場を
両手を大きく広げて歓迎している。「大きなビジネスチャンスだ」とのことである。
実際、海外からの問い合わせが数多く寄せられているそうだが、少々軽々しい。
さて、Bigfootはいるのか?いないのか?
いるとしたら、その正体は何なのか?
ここで、さっと謎解きが出来ればかっこいいのだが、ちょいとばかり荷が重い。
思いついたことをどんどん書いてみる。みなさんには、それを基に足りないところを想像で
補いながら、自由に推理してみてもらいたい。
1 地域:マレー半島のジョホール州(州都はフランス98も懐かしいあのジョホールバル!)
  州の北部カハン(Kahang)という町を基点とした周辺ジャングル。
  エンダウロンピン国立公園が中心らしい。
  1000メートル以下の低地ジャングルだが、複数の少数民族が居住し、1980年代後半
  から90年代前半に実施された科学調査で、多数の滝と丘陵湿地帯が確認された。
  ヤシ科植物の新種やカニ、カエルの新種が複数発見されている。
  それまでほとんど調査されていなかった地域ではある。
  *ちなみにトシが全く動けなくなった(脱水症状に陥った)唯一のジャングルがここである。
  *沈香はトラの敵で登場するマレー半島南部のジャングルもこちら  
  *足にびっしりヒルがついていた女性事件の現場もこのジャングル
   
2 タイミング:最初の目撃ニュースが出たのが映画「キングコング」封切直前であった。
3 タイミング2:目撃は夕方がやはり多い模様。光の加減による見間違いの線はある。
  ただし、熱帯のこの地域、日の入りはつるべ落としなので、薄暮の時間帯はそう長くない。
4 大型哺乳類:この地域で目撃される大型哺乳類はアジアゾウ(体高3メートル)、
  サイ(体高1.5メートル)、トラ(体高1.2メートル)、
  セルダン(ジャングルの野牛といわれる体高1.5メートル)、マレーバク(体高1.2メートル)
  マレーグマ(体高1メートル、後ろ足で立ち上がって1.5メートルほどか)
  ボルネオ島に生息するオランウータンは半島側では見られず猿の仲間で大型のものは
  この地域にはいない。既知の動物を”単純に”見間違うということはなさそう。
5 信憑性:山の少数民族は目が非常によい。これは過去に例を挙げて証明済み。
  
6 信憑性2:その一方で、今まで見たことがないものを、怪物とか幽霊などとして
  安易に受け入れ易い傾向があるかも。
7 Bigfootという名称:これは英字新聞、マレー語新聞でもほぼ共通して使用されていたが
  少数民族の人々がJarang Gigi(歯の間が空いている:牙が二本あるようなイメージか?)
  という名前で呼んでいるところから、以前にも目撃されて存在が伝承されているように
  とれる。
もちろん上記の情報を適当に組み合わせて、正反対の意見を二つ作ることも可能だし、
2の『キングコング』宣伝説などは、ある意味最も信憑性のある考え方かもしれない。
ここはあえて怪しい生物生存説を唱えたいところだが。。。
それにしても、いわゆるBigfoot説は苦しい。
2.5メートルもある類人猿が存在するという主張にはちょっと無理がある。
何か変わった生物を見間違えているというのが順当なところだろう。
(猿、あるいはマレーグマが、枯れた葛(くず)のような密生したつる性の植物を
体にひっかけたまま木に登ったとか)この例はちと苦しいか。
滞在経験のあるジャングルが世界的に注目されて、なにやらうれしはずかしの
トシなのであった。
(最初に掲載した文の後半部大幅に削除しました)

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