先日のエントリーで報告をした作家高野秀行氏の上智大学講義「アジア文化論2」に
本ブログにも頻繁に登場する*私の親友で、共通の友人には「アジケトの2トップ」の片割れ
(というか全部というか)、として恐れられている
金澤聖太(ショウタ/太郎)氏が登場した。
*これとかこれ
対談の内容については高野氏のブログ『ムベンベ』を参照していただく方がよさそうだが
ソフィアで話すにはあまりにも過激な内容だったようだ。
身内からすればここしばらく辛い事が続いていた金澤氏が本来の力強さを
取り戻したようでちょっと嬉しい。
しかし実は金澤氏自身の方が大きな嬉しさを感じているはずなのだ。
そのことについてある意味一番身近な人間の一人として書いてみたい。
そもそも我々が辺境冒険作家として人気の高野氏にお付き合いいただいているのは、
当時、一部に熱狂的なファンがいるものの、
決して売れっ子とは言えなかった(失礼)高野氏に対して、
金澤氏が一読者として『一方的に』尊敬の念を抱いたことに端を発している。
本を重さで買うと噂される金澤氏は外見によらず、かなりの読書家である。
特に危ない紛争地域に関しての読書量は一体あなたの本職はなんなの?
と聞きたくなるくらい大量である。
以前彼がクアラルンプールで集めた「それらの」蔵書を私の家で預かっていたのだが、
引っ越ししようとした時にその内容の偏向ぶりに、友人の何人かが
「金澤は赤軍派なのか?」と問いかけたほどなのだ。(古い)
その彼がミャンマーに駐在ということになって、必然的に出会ったのが高野氏の著作である。
『ビルマアヘン王国潜入記』(草思社)『西南シルクロードは密林に消える』(講談社)で
ノックアウトされたのは必然だろう。
憧れは、仕事の現場でのやり取りで補強されることになる。
普通の旅行会社では扱うことができないようなミャンマーの辺境地帯を専門にする
彼の会社には、辺境のプロを自任する海外の旅行者がやってくる。
そんな客たちに彼が日本人としての自尊心をくすぐられながら紹介するのが
高野氏のことなのだそうだ。
『そんな日本人がいるのか!?』と言う答えが必ず驚きとともに必ず返ってくると。
そんな憧れの人の知遇を得、我々が2005年に開催したイベント『ミャンマー辺境映像祭』の
特別ゲストにお招きした。これも金澤氏としては本当に嬉しいことだっただろう。
そして今回の授業である。
憧れの人にゲストとして呼ばれて対談するというシチュエーションだ、
きっとその夜はうまい酒が飲めたことだろう。
金澤さん お疲れ様。
あなたには『継続は力だ』と『意志あるところに道は開ける』という言葉を
身をもって示してもらっているそんな気がするよ。
これからもその馬力と意志の力で突き進んでほしい。
そして高野さん 本当に本当に本当に!お疲れ様でした(笑)。
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うおー、めちゃいい話だー。
しかし、全てはあの「ミャンマー辺境映像祭」から始まったかと思うと、感無量です。
初代〜二代映像祭実行委員長より