垂直に多様な国で思う。

まずはこのポスターをご覧いただきたい。
WWFが制作した『ブータンの動物多様性』である。

熱帯・亜熱帯に特有のゾウ、トラ、ワニ、サイといった生き物から
ゴールデンラングール、レッサーパンダ、さらには高山に生息するターキンまで
網羅されている。
海抜200メートルから7500メートルまで垂直方向の多様性は半端ではない。
ご存じネパールも同様の高度差を持ち多様性を誇るが、無節操な観光客誘致と
徹底的な開発により、今やほとんどの生き物が生活の場を失いつつある。
一方ブータンは森林面積は過去30年で増加傾向にあるばかりか、
原生林に関しては基本的に伐採禁止だという。
これまでトシは、開発をする権利はどの途上国にもある、したがって開発を自然破壊だから
やめろという権利は先進国の人間にはない、というスタンスを取って来た。
ある程度の自然破壊や開発はどこの先進国も通過してきたことだし、やむを得ない、と。
しかし、開発をせず、自然保護をしっかり行っていてなおかつ国民が満ち足りている
という国がある(ようだ)。
やっぱりやる気としっかりしたポリシーなのか。
やはり今後のブータンからは目が離せない。

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