ジャングルまでの時間

マレーシア国内の森林に入る場合、エントリーポイントまでは
自分で車を運転するケースがほとんどである。
この移動時間というのはこれから入る森に思いをはせる、貴重な時間。
同乗者がいる場合、トシは迷惑なぐらいおしゃべりなので、
考える時間にはなり得ないが、一人の時はゆっくりと
これから入る森のこと、
会社のこと、
家族のこと
などいろいろなことを考える時間になっている。


ボルネオ島だとレンタカーということになるので、いつも自分の好きな音楽という
わけにはいかないが、カーラジオからお気に入りの曲が流れてくると
何か幸先がいいような気がして嬉しくなる。
マレーシアは割合うす曇りの日が多くて、突き抜けるような青空にはなかなか
お目にかかれないが、プランテーションの中をつっきるハイウェイに青空というのは
油ヤシの濃い緑とのコントラストがすばらしく、ついついアクセルを踏む足に力が入る。
このシチュエーションの場合、以前はドゥービーブラザーズが定番だった。
「チャイナ・グルーブ」で始まるベスト盤なんてやっぱり気持ちいい。
もちろん中学生時代に初めてラジオの洋楽ベスト10番組を聞いた時以来のごひいき
KC&ザ・サンシャインバンドもいい。不健康な夜のダンスミュージックなのに
昼間のハイウェイにも違和感がない。昼間っから「That’s the way aha, aha」である。
でもシチュエーションに一番合っているのは「Keep it comin’ love」かな。
ところが最近ピーカンのハイウェイで定番になっているCDがある。
それはブルーハーツ。「リンダ・リンダ」のあれである。
かなりの音量でかけて、全力で歌いながら走る。
ちなみにボーカルの甲本ヒロトとは誕生日が一緒。
1963年と年まで同じの45歳、あちらは相変わらず細いけどね(涙)。
歌詞の良し悪しは音楽の二次的な属性でしかない、というのがトシの長年の
主張なのだが、あれだけ簡単な言葉ではっきりと歌われると歌詞を無視できない。
ちっとも色褪せないというのはやっぱり強いものなのだろう。
彼らの曲は懐メロに聞こえない(トシの世代だけか?)。
先日は30代のお客さん二人を北部のジャングルに迎えに行き、
帰り道は大ブルーハーツ大会である(笑)。
ちなみにローテーションの相棒は「落語名人会 古今亭志ん朝シリーズ」。
「明け烏」「宿屋の富」「佃祭」なんかを好んで聴く。
ギャップありすぎか…でもいいんだよねー。
もちろん皆さんにはどうでもいい話ではある。

“ジャングルまでの時間” への2件の返信

  1. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1)
    ブルーハーツの歌詞は心臓を鷲掴みにされるような感覚です
    お店でしんどい時にバンガンかけて仕込みをしています

  2. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB5; .NET CLR 2.0.50727)
    なぜなんだろうね?
    ブルーハーツがいればローリングストーンズはいらない。
    は言いすぎか(笑)。

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