以前報告した辺境作家高野秀行氏の上智大学講義が
「本の雑誌社」から対談集として出ることになった。
タイトルは
「放っておいても明日は来る。就職しないで生きる9つの方法」
著:高野秀行ととんでもない奴ら(本の雑誌社)だそうだ…。
「はじめに」にはこう記されている。
えらい人や有名な人を呼ぶ予算はないので、自分の知り合いに片っ端から声をかけ、都合の合う人にお友達価格(交通費+α)で来ていただいた。知り合いだけなので東南アジアの全部の国はカバーできず、かわりに沖縄と屋久島在住の人たちにも来てもらった。拡大解釈も甚だしいが、『東南アジア文化の特徴のひとつはてきとうなこと』と強弁して、実行してしまった。さて、そこで怪奇現象並みに不思議なことが起きた。ゲスト全員が組織に属していなかったのである。いずれもフリーもしくは自分で会社を興した企業家だった。好きなことを強引に仕事にしてしまったという人や気の向くままに生きていたら何となく仕事になっていたという人ばかりで、ユニークというのか奇人変人というか、とにかくみなさん変わった経歴ばかりだ。
講義にあたって、まずその辺の経緯を学生に説明しなければいけない。すると、巧まずして毎回が波乱万丈の人生劇場の様相を呈してきた。東南アジアの文化を話してもらうつもりだったのに(その話もしているのだが)、いつの間にか『どうやって外国で人生を切り開いたか』とか『仕事はどうやって見つけたか』みたいな話になっていった。しかもそれが滅法おもしろい。笑いすぎて腹が痛いこともしばしばだった。
(編集担当の杉江氏ブログ「帰ってきた炎の営業日誌」より)
ということで、この本はどうやら就職活動で悩む人たちに、
「そんなに悩まなくてもこんな風に仕事を見つけた人もいるんだよ。」
ということを伝える本にするつもりらしい。
究極の就活本(ドロップアウト本ではないのか?)という位置づけだとか。
上記の予約ページには私と相棒のショウタこと金澤氏のことがちらりと書かれているが
私のところには、ちょっと間違いがあるので訂正したい。
「就職するはずのマレーシア空港についたら会社がなかったり。」
ありがたいことに私はそれほど不運ではない。
成田を発つ前に会社がないことはわかっていたのだが、なにせ小心ゆえに…。
このあたりの経緯についてはぜひ本を手にとってご覧いただきたい。
まあ、大体はこのブログでも書かれているおなじみの話なのだが。
それよりも他の8人の変人のエピソードを早く読みたい。
正直言って私が過去も現在も一番ノーマルであることを再確認するためにも。
11月18日発売だそうだ。
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サラリーマンを9年間続けてきた企業戦士の私があのとんでもないと呼ばれる人たちと同じ本に載るのは納得できないんですけど・・・・・
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我々から見ると太郎さんが一番とんでもないんですけど、
やっぱり自分のことってわからないもんですね。
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自己レスが続いて情けないが…
ようやく本「放っておいても明日は来る」が手元に届いた。
他の対談者の話は最終的に当人の人生哲学のようなものに
昇華されていて美しいのに、私のだけ浮ついた与太話に終始していて、非常に醜いものであった。
ゲラで読んだ時は「結構面白いじゃん」と思ったのだが、実にショック!
たくさん言い訳したいのだが、ひとつだけ言わせてもらいたい。
マレーシアの車でF1参戦云々は高野さんの誤解です(笑)。