6月18日発行と出たばかりの本がこれだ。
著者の井田徹治氏は共同通信社の科学部記者で
この手の本にありがちな、前半だけ非常にやさしいのに
途中から専門用語の氾濫により何を言っているのか
わからなくなる傾向を免れている。
実例も豊富だし、生物多様性を広範囲にわたって
しっかりと解説できていると感心した。
一言で言って、非常にわかりやすく読みやすい本だと思う。
自分を生物多様性条約のある種の専門家として見ると
食い足りないこともあるのだが、世の中に出回りつつある
生物多様性って何を指していて、それをどうしろって言うの?
と思っている人には是非一読をお勧めする。
食い足りない部分については、自分たちが主体的に解決するよりないと
考えているので、少しお待ちいただきたい。