ジャングルダイエット(再投稿)

*2005年7月25日投稿分の再投稿です。
首の負傷ですっかりご無沙汰してしまった。
忙しかった、という言い訳をする気はないが、
負傷のため、コンピューターの前に長時間座っていられず
文章を書く気力がどうしても生まれなかった。
この程度の駄文を書くのにも、結構時間がかかってしまうのだ。
ところで、首の負傷は思わぬところに影響をもたらした。
それは肥満である。
本厄を過ぎ、ちょっと油断するとお腹の廻りがたるんでくるのは
ある意味やむをえないところだが、運動禁止は痛かった。
いわんやジャングル禁止をや。である。
    


   
私はジャングルにさえ入っていればやせると考える
ジャングルダイエット信者である。
人に「太ったね」と言われれば
「最近ジャングル入ってないからね」と答えるくらいである。
根拠は、ある。
ダイエットの基本は、運動とカロリーコントロールだ。
それ以外にない、とここでは言い切ってしまおう。
ジャングルでは高カロリー食品というものは手に入らないし、
普通に生活していれば、運動量もかなりなものになる。
やせるべくしてやせるのだ。
ジャングルに住んでいる先住民に太っている人はいない。
彼らがやせていることに少なくとも遺伝は関係がないようだ。
それが証拠に街の生活に馴染んでころころ太った先住民族もよく見かける。
この『ダイエットの基本』が強制的に管理されるジャングルに
一週間滞在すれば、体脂肪率でマイナス5%は請け合いである。
ジャングルダイエットの本質は、強制的食事コントロールと
ハードな運動にあるのか?私は違うといいたい。
人間の体で一番カロリーを消費するのは脳だ、などということを
聞いたことがある。頭を使うと本当に芯から疲れる。
最近全く使っていないが….それはともかく。
一般の人間にとってジャングルってやっぱり相当に恐ろしい場所だろうと思う。
その恐怖心は緊張と妄想を生み出し、脳の活動は活発になる。
体力が十分以上あってもへとへとになる人が多いのはそのせいだ。
これぞ、ジャングルダイエットの極意である。
10数年前、金もないビジネスもうまくいかない、暇だけたっぷりという私は
クアラルンプールにほど近い森林地帯にトレッキングルートを設定して
毎日のように通っていた。
埋設された送油管が通る一部のルート上だけが草原と湿地帯を形成。
あとはジャングルを縫うように走るなかなか面白いルートである。
その日、私は草原エリアを抜け、順調に湿地帯に近づいていた。
地面は非常に柔らかく足を慎重に運ばないとすぐに腿あたりまで潜ってしまう。
苦労してたどり着いた沼地の手前で一休みしていると
近くの泥面に点々と大きな足跡がみえる。
さしわたし20�はあろうかという4本指はどうやらトラのもののようだ。
しかも新しい!!今日のもののようだ。
周囲を気にしながらその場を離れる。
しかしそこは、湿地帯である、先ほど自分のつけた足跡を辿って
戻らないとずぶずぶ潜ってしまって逆に時間がかかってしまう。
気持ちは左右、それと背後に集中し、目は湿地の泥に記された
自分の足跡を追いながら、必死の撤退を敢行した。
血走った私の目に入ったのは…..
自分の足跡の上にくっきりとついたトラの足跡であった。
無事に街へたどりついた私の体重は
少なくとも4キロは減っていた。
おそるべしジャングルダイエット。
チャレンジする価値はあるかもしれない。
体重がゼロになることを恐れない人ならば、
効果は保証しよう。

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