海外で生活するようになって今年で丸20年。
このうち半分は一般の日本人社会とはほぼ無関係の生活を送ってきた。
7年前に子供を日本人学校へ入れる、という選択をしてから、
急に当地の日本人社会と接点ができた。
もちろん、トシは9年前から日本で会社を経営しており、日本とマレーシアを行き来する
生活を送っているのだから日本との接点はそれ以前からあるのだが、ことマレーシアでの
生活に関しては、現地密着型と言ってよかった。
そして5年前に子供の放課後の生活を考え、外国人居住者が多い地域に引っ越し、
周囲に日本人の家族が多くなって来ると、本当に生活ぶりも駐在員チックになってくるものだ。
家具つきのコンドミニアムに生活するようになって、衛星放送でNHKを毎日見るようになったのも
大きな変化と言えるだろう。
去年は『篤姫』をずいぶんしっかりと見た。
まったく違う二冊の本に見つけた共通点
海外で生活するようになって今年で丸20年。
このうち半分は一般の日本人社会とはほぼ無関係の生活を送ってきた。
7年前に子供を日本人学校へ入れる、という選択をしてから、
急に当地の日本人社会と接点ができた。
もちろん、トシは9年前から日本で会社を経営しており、日本とマレーシアを行き来する
生活を送っているのだから日本との接点はそれ以前からあるのだが、ことマレーシアでの
生活に関しては、現地密着型と言ってよかった。
そして5年前に子供の放課後の生活を考え、外国人居住者が多い地域に引っ越した。
周囲に日本人の家族が多くなって来ると、
本当に生活ぶりも駐在員チックになってくるものだ。
家具つきのコンドミニアムに生活するようになって、
衛星放送でNHKを毎日見るようになったのも
大きな変化と言えるだろう。
去年は『篤姫』をずいぶんしっかりと見た。
もう一冊(業務連絡?)
『生物遺伝資源のゆくえ』森岡一(三和書籍)を購入。
『生物遺伝資源のゆくえ』森岡一(三和書籍)さまざまな産業の素材・材料として利用価値がある生物を意味する「生物遺伝資源」は、生物多様性条約によって、資源国(発展途上国)の主権的権利が認められている。だが、これをめぐり世界中で、利用国(先進国)との間で「アクセスと利益配分」という問題が起きている。本書では、どんな紛争が発生し、争点はいったいどこにあるのか、実例をふんだんに挙げながら紹介し、解決への展望を指し示している。
実は著者は知り合いで、先日行われたバイオ業界4団体の合同賀詞交歓会の席で
「トシさん、実は本を出すんですよ。トシさんの会社のことも書かせてもらったんだけど
悪口書いちゃったんで許してね。」と言われていたのだ。
どんな『悪口』なのか気になったが、忙しさにかまけてほっておいたら
お客さんから「こんな本が出てましたけど、知ってますか?」と言われてしまった。
当社は2か所に登場。
決して悪口ではないが、若干の事実誤認がある。
それにしても、こんな本が出てくるとは、
生物多様性条約も大分メジャーになりつつある…って3990円の専門書なので
一般人には関係ないと言えなくもない。
しかし中身は濃くて、労作である。
社内に2冊あるのでスタッフは目を通すこと(業務連絡)。
私もまだ斜め読みだが(苦笑)。
石油生成菌
ペトロバグ−禁断の石油生成菌』 高嶋哲夫(文春文庫)を読む。
アマゾンの解説は以下。
天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。世界の石油市場を根本から覆す大発明に脅威を感じた国際石油資本とOPECは双方とも山之内拉致、殺害とペトロバグ略奪の指令を発した。だが、ペトロバグは恐怖の殺人生物兵器であることが判明、山之内は暗殺者に追われながら重大な決意を固める。
感想は…
『ルインズ 廃墟の奥へ』
『蛍女』に続いて書店で、帯の惹句にひかれて購入した本がこれ<u>『ルインズ 廃墟の奥へ(上下)』(スコット・スミス 扶桑社)
メキシコの酷暑のジャングルで展開される息もつかせぬノンストップ・ホラー・サスペンス。
(下線はトシ)
となれば密林ジャーナルとしては購入の必要があるだろう。
『森林環境SF』?
飛行機や電車での移動には文庫本が欠かせない。
寝る前、一人での外食の際など時間があれば読むので
おそらく平均して月に12冊といったところか。
読むのはノンフィクションか、時代小説、推理小説あたり。
読書自体を楽しむ部分と暇つぶしの部分が半々ということもあって
あまり長尺のものは好まない。一番好きなのは同じ主人公の連作集。
それと絢爛たるレトリックのものや、複雑な構成のもの、
頭をうんと使うものも苦手である。
最近、推理物は理解が追い付かなくなってきて敬遠気味。
藤沢周平、池波正太郎、宇江佐真理、伊坂幸太郎、東野圭吾…
どちらかと言うと読み口の軽快な作家に集中している。
体力がなくなってきたということなのだろう。
そんな読書傾向であるからSF小説は本当に縁遠いカテゴリーである。
まず出てくる単語を理解するのが大変だ(笑)。
そしてSFの主題になっているロジックが理解できない(苦笑)。
ところが帯の文章に惑わされてついふらふらと購入してしまった。
=追伸=
作者の藤崎慎吾氏と解説を書いている生物学者の長沼毅氏が
対談しているページを発見。
こちら
長沼氏はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも取り上げられた辺境生物学界の
ヒーローなんだ。かっこいいよ!
地の果てにこそ、真実がある