アマゾンのような巨大なジャングルならいざ知らず、
東南アジアのちょっとした山に分け入るような場合、
現れる川はどれも小川といった趣だ。
日本だったら鮎やヤマメ釣りをするような渓流
と言えばイメージがわくだろうか。
大きな岩とごろごろした石で構成された川岸は、
これまで歩いてきた薄暗い密林とのコントラストで実際よりも明るく感じる。
こんなとき、近くに流れのゆるやかな深みがあったりしたら、
泳ぎたくてたまらなくなる。
シューズレポート-番外編
今まで冬眠していたかのような更新状況の中
俄かに頻繁なアップで驚かれるかもしれない。
当地ではヒンズー教の祝日ディパバリとイスラム教の
断食明けのお祭りハリラヤが重なり(ディパラヤと称しております)
長い休日期間中なのである。
というわけで、勢いと時間の余裕があるうちに、
番外編として、山にも数回入っているが
基本的には普段ばきとして熱烈に愛用している
シューズをご紹介しようと思う。
おまじない的必需品
この製品をこれまで紹介してなかったとしたら
私のジャングル体験の龍に目が入っていないことになる。
という位、必ず持参するのがこれだ。
ニューシューズレポート
この項は道具遍歴というカテゴリにしているのだが、
最近は新製品レポートになってしまった。
しかし、これを読んで購入する参考にする人がいるかは
ちょっと自信がない。
なぜなら、評価の軸がジャングルで使った場合どうか
という特殊なところに置かれているからだ
そもそも、ジャングルの話ってこと自体かなり狭いわけだが。。。
大好きな森の行方-追伸
『大好きな森の行方』で書いた森の保護について当地の自然保護団体であるMalaysia Nature Society (MNS)
がキャンペーンを展開している。
英語の文章ですが、比較的読みやすいので興味のある方は
こちらをどうぞ。
モンブラン
万年筆なんて、あまり使ったことがないが、イメージはある。
ボールペンに較べると軸が全体的に太く丸々としたイメージ。
森で見かける万年筆(さしずめクラシックなモンブラン)といったら
モンブランが気を悪くするかな?
森の訴え?2
野生ゾウ撮影に失敗した我々だったが
翌朝性懲りもなく、現場へと向かった。
ゾウの姿は既になかったが、彼らの痕跡は
いたるところに残されていた
森の訴え?
前回の記事では泣き言ばかり書いているが、
超短期の旅行にも関わらず、内容は豊富だった。
開発に追われて動物が里に出てくるケースは
日本の熊の例を出すまでもなく、すでに普遍的な現象だろうが、
さすがに、この標識のインパクトは大きい。
“Awas Gajah liar melintas”注意 野生ゾウ横断
なんともスケールが大きい。
大好きな森の行方
週末から非常に短い時間だが、マレーシア北部、
タイ国境沿いの森林に行ってきた。
ここはわが社の森林探索の切り札ノーリさんと知り合った森であり、
このブログでも紹介してきたゾウや蜂、ラフレシアなど
さまざまなエピソードを生み出してきた大好きな森でもある。
昨年のGWに入って以来ご無沙汰が続いていて、
うわさでは伐採がかなり進んでいると聞いていたのだが
あの大森林がまさか、と、具体的なイメージがわかなかった。
出かければまた、あの雄大な自然が迎えてくれるだろうと思い込んでいた。
結論から言うと、ずたずたらしい。
らしい、というのも、今回は仕事のミッションがあり、前日のガイドの報告で
『いつものエリアにはもう見るべきものが全くない』ことが前もってわかったので、
別の代替地を探さねばならず、足を伸ばすことが出来なかったのだ。
数万haの豊かな森林があっと言う間に失われてしまった。
多数のトラが住み、複数のゾウの群れが闊歩し、サイチョウの群れが
飛び交うあの森林が今は赤茶けた更地になっているのだ。
お世話になった先住民族の村人達はどうしているのだろう?
あの塩なめ場に集まった動物達は、新たな塩なめ場をみつけることが
できたのだろうか?
僕の親知らずの痛みをたちどころに治してしまった
あの樹液はもう手に入らないのだろう。
きっとみつけられることを待っていた、新薬のタネも
新種の生き物も二度と人の目に触れることはなくなった。
きれいさっぱり消えてしまったのだ。
森林の伐採は核戦争にも似ている。
すべてを破壊しつくし、あとには何も残らない。
似たような森を再生することは出来ても
それは似て非なるものでしかない。
放っておいたらなくなっていた。
それが僕の実感だ。
森に対して僕が何をできただろう。
でも放っておいた自分が許せない。
僕は今、自分に腹が立っている。
何もしなかった自分に。
もうあの森は帰ってこないのだ。