ブータンという国が気になるわけ

この前のエントリーで生物資源探索をするものにとって
ブータンがいかに魅力的かの一端を書いてみた。
要約すると『自然環境と伝統的知識が両方いい状態で残っていること』になる。
今回は生物資源探索に関係ない人にとってもブータンは魅力的なはずだ、
ということを書いてみたいと思う。
『密林ジャーナル』の趣旨とはちょっとはずれるがご勘弁を。

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多様性の消滅

私の会社の仕事は、世の中の役に立つ物質や機能を生き物から探すことだ。
これを生物資源探索(Bio-Prospecting)と呼んでいる。
今まで見つかっていなかった新種の生物からだけ、新しい物がみつかる、
ということではないが、やはり多様な生物がいる環境というのは
生物資源探索をするものにとって魅力的である。
その一方、この世には伝統的知識というものがある。
これは長い人類の歴史の中で、試行錯誤が繰り返されて現在に至る
主に生き物を利用する知識のことだ。<業界限定。
薬や食品から繊維、そして醗酵食品などバラエティに富んだ
貴重な財産である。
生物資源探索を進める上でこれらの伝統的知識というのは
非常に重要な指針となる。

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まったく違う二冊の本に見つけた共通点

海外で生活するようになって今年で丸20年。
このうち半分は一般の日本人社会とはほぼ無関係の生活を送ってきた。
7年前に子供を日本人学校へ入れる、という選択をしてから、
急に当地の日本人社会と接点ができた。
もちろん、トシは9年前から日本で会社を経営しており、日本とマレーシアを行き来する
生活を送っているのだから日本との接点はそれ以前からあるのだが、ことマレーシアでの
生活に関しては、現地密着型と言ってよかった。
そして5年前に子供の放課後の生活を考え、外国人居住者が多い地域に引っ越し、
周囲に日本人の家族が多くなって来ると、本当に生活ぶりも駐在員チックになってくるものだ。
家具つきのコンドミニアムに生活するようになって、衛星放送でNHKを毎日見るようになったのも
大きな変化と言えるだろう。
去年は『篤姫』をずいぶんしっかりと見た。

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まったく違う二冊の本に見つけた共通点

海外で生活するようになって今年で丸20年。
このうち半分は一般の日本人社会とはほぼ無関係の生活を送ってきた。
7年前に子供を日本人学校へ入れる、という選択をしてから、
急に当地の日本人社会と接点ができた。
もちろん、トシは9年前から日本で会社を経営しており、日本とマレーシアを行き来する
生活を送っているのだから日本との接点はそれ以前からあるのだが、ことマレーシアでの
生活に関しては、現地密着型と言ってよかった。
そして5年前に子供の放課後の生活を考え、外国人居住者が多い地域に引っ越した。
周囲に日本人の家族が多くなって来ると、
本当に生活ぶりも駐在員チックになってくるものだ。
家具つきのコンドミニアムに生活するようになって、
衛星放送でNHKを毎日見るようになったのも
大きな変化と言えるだろう。
去年は『篤姫』をずいぶんしっかりと見た。

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A lost land in time

生きものが好きだったり、未知の場所へ行きたいと思うような
人だったら一度は『死ぬまでに一度は行きたい場所』リストに入れた
ことがあるだろう場所がある。
それは南米のギアナ高地だ。
Wikipediaによれば

ギアナ高地は、ギアナ楯状地ともよばれ、ほぼ垂直に切り立ったテーブルマウンテンが数多く点在する。その数は、100を超えるといわれている。標高の高いテーブルマウンテンは、ギアナ高地内でもエキセボ川の西側に多くあり、ネブリナ(3014m)、ロライマ山(2810m)などがある。エキセボ川の東側のテーブルマウンテンは比較的小規模で標高は1000m以下のものが大多数を占める。

ホームズ物で有名なコナンドイルのもう一つの作品群である
冒険小説の世界でその名を轟かせた
『失われた世界(ロストワールド)』の舞台だ。
実は規模こそ小さいがボルネオ島にも似たような場所がある…
マリオウ・ベイジン(Maliau Basin)がそれだ。

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体長30mを超える巨大蛇発見か!?

ボルネオ島サラワク州の川で30mを超える巨大な蛇のようなものが
目撃されたということで話題になっているそうだ。
撮影したのは洪水被害の調査チーム。「ヘリコプターで被害状況を調査する際に撮影した。」
というのはもっともらしいが、正直言ってウソでしょう。
この写真はあまりにもPhotoshopくさいし、川の色が全然実際のものと違うということらしいのだが
この記事を掲載している英国のデイリーメイル紙は確か我らが『東スポ』と業務提携しているんじゃなかったっけ?
デイリーミラーかもしれないが、いずれにしても「世界の仰天ニュース」の類か。 
目くじら立てる方が恥ずかしい、という人間の器を問うてくるタイプのニュースだろう。
ちなみに当事国マレーシアの現地の人はどう言っているかがこの記事に出ている。
これによると…賢明にも現地の先住民族の長は「ガセネタ」だと一笑に付している。
あーよかった。
来週はボルネオ出張だし…(笑)

なめたらいけない!

『行方不明の受付嬢救助される!』
2月9日の英字紙The Starの一面の見出しがこれだ。
英語はシンプルで『Missing receptionist rescued』
ちょっと長いが引用してみよう。

KUALA LUMPUR: A 26-year-old hotel receptionist, who went missing while hiking on Bukit Kemensah, Hulu Kelang on Saturday, has been rescued. Nor Aishah Rahman from Kampung Kerin- chi, who organised a picnic for a hiking group that included family members and friends, went missing for nearly 24 hours.Ampang Jaya OCPD Asst Comm Abdul Jalil Hassan said General Operations Force personnel, police dogs and surveillance helicopter located her near a river at 12.25pm. Safe and sound: Nor Aishah walking down Bukit Kemensah with rescuers after she was located near a river at 12.25pm Sunday. “She is still shaken by the experience and has suffered minor injuries,” he said.ACP Abdul Jalil said Nor Aishah had been up the same hill several times before but because she went in alone she took a wrong turn and lost her way.“She did not bring a bagpack or food as she was confident of finding her way out. She told us that she survived in the jungle by drinking water from a stream.“She also told us that most of the time she slept under the shady tree where the rescuers found her.” Nor Aishah’s ordeal occurred on Saturday when 17 people, including family members and friends, went up the hill near Zoo Negara at 9am where they planned to have a picnic after a 45-minute hike. She told the group to go ahead and that she would catch up with them as she had to suddenly attend a meeting at the hotel in Jalan Bukit Bintang where she worked. She said she would join them at 2.30pm. However, at 5pm, when Nor Aishah did not show up at the picnic spot, the group mounted a search for her.As the day grew darker, they decided that it was too risky and came down the hill. The group then lodged a missing person’s report at the Ampang Jaya district police headquarters. ACP Abdul Jalil advised hikers not to go alone but in groups.

クアラルンプールの国立動物園のすぐ裏手にある丘(徒歩で45分ほどの距離)で
家族や友人たちとのピクニックを企画した女性が急に開催されることになったホテルでの
会議に出席するためグループを離れて道に迷った、というだけのことなのだが
ヘリコプターも出動し、捜索犬も導入されるなどかなりな大騒ぎとなった。
この女性この場所には何度も来ていて、道に迷わない自信があったらしい。
また、45分程度の場所なので一人で下る際にチョコレート一枚持っていなかった
(水も持っていなかった)というあたりがもうなめていますね。
発見された場所の近くの木の下で寝ていた、というあたりは悪くない判断だけれども
やっぱりジャングル(ってほどじゃないけど)をなめてはいけないということです。
私も初心に帰って準備しよう。

もう一冊(業務連絡?)

『生物遺伝資源のゆくえ』森岡一(三和書籍)を購入。

『生物遺伝資源のゆくえ』森岡一(三和書籍)さまざまな産業の素材・材料として利用価値がある生物を意味する「生物遺伝資源」は、生物多様性条約によって、資源国(発展途上国)の主権的権利が認められている。だが、これをめぐり世界中で、利用国(先進国)との間で「アクセスと利益配分」という問題が起きている。本書では、どんな紛争が発生し、争点はいったいどこにあるのか、実例をふんだんに挙げながら紹介し、解決への展望を指し示している。

実は著者は知り合いで、先日行われたバイオ業界4団体の合同賀詞交歓会の席で
「トシさん、実は本を出すんですよ。トシさんの会社のことも書かせてもらったんだけど
悪口書いちゃったんで許してね。」と言われていたのだ。
どんな『悪口』なのか気になったが、忙しさにかまけてほっておいたら
お客さんから「こんな本が出てましたけど、知ってますか?」と言われてしまった。
当社は2か所に登場。
決して悪口ではないが、若干の事実誤認がある。
それにしても、こんな本が出てくるとは、
生物多様性条約も大分メジャーになりつつある…って3990円の専門書なので
一般人には関係ないと言えなくもない。
しかし中身は濃くて、労作である。
社内に2冊あるのでスタッフは目を通すこと(業務連絡)。
私もまだ斜め読みだが(苦笑)。

石油生成菌

ペトロバグ−禁断の石油生成菌』 高嶋哲夫(文春文庫)を読む。
アマゾンの解説は以下。

天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。世界の石油市場を根本から覆す大発明に脅威を感じた国際石油資本とOPECは双方とも山之内拉致、殺害とペトロバグ略奪の指令を発した。だが、ペトロバグは恐怖の殺人生物兵器であることが判明、山之内は暗殺者に追われながら重大な決意を固める。

感想は…

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