かつては、現地でしか食べることが出来なかった
珍しいトロピカルフルーツがどんどん輸入されている。
そしてついに熱帯果実の女王マンゴスチンも
日本で生食できるようになった。
とは言え、まだまだ現地でなければ手に入らない果物は多い。
ここで未知のトロピカルフルーツを紹介するのが常道だろうが
文章でその変わった舌触りや、香り、そして味を紹介するのは
難しいので、今回は熱帯果物がどんな風に『木になっている』のか
について書いてみたい。
ジャングルの薬用入浴剤
首の負傷をかばうせいなのか、肩や背中がすぐに凝ってしまう。
そんなわけで日本にいる時には、薬用入浴剤を使うことが増えてきた。
筋肉の張りを和らげたり、喉の痛みを鎮めたりと、謳われている効能は様々だが
なかなか気持ちがいいものである。
ちょっと前に
ジャングル内で涌いている温泉について書いたが、
今回は動物の入浴について書いてみたい。
樹上の世界
一斉開花という言葉をご存知だろうか?
東南アジアの熱帯雨林では2−7年といういささか幅のある
期間をおいて、森林内の花が一斉に開花するという現象だ。
一斉開花といっても、もちろんかなりばらつきはあるわけだが
林床を歩いていて、落ちている花や果実の量が明らかに違うことがわかる。
40-50mという樹高の熱帯低地林では、やはり樹冠部(つまり木の天辺)が
その一斉開花ぶりを満喫出来る場所ということになる。
ボルネオ島のランビルというところには、京都大学の故井上民二教授らが
作った、有名な樹冠部観察のタワーがあり、熱帯雨林研究者のメッカになっている。
これは、複数のかなり立派なタワーに吊橋が渡してあり、その吊橋から樹冠部を
観察する仕組みになっているそうだ。
世界遺産や国立公園で生活するということ
知床が世界遺産に認定されたというニュースをテレビで見た。
そこに映し出される自然の美しさにうっとりしつつ、
ちょっと気になったことがある。
『世界遺産の中で生活するってどんな感じなんだろう』ということである。
ご存知のように世界遺産には『自然環境』を登録するものと、
『文化(主に建造物)』を登録するものとがある。
ラオスのルアン・パバン>などはその街並全体が登録されているということだが
これから発展しようという国にとって、その景観の破壊に対する規制は
かなり辛いものだろう。
いや誤解しないでもらいたいが、街並を保存するということは
観光行政上、大きな経済的メリットだと思うし、
個人的には保存された町を訪れてみたいとは思う。
しかし、そこで生活する者にとって、この制約は時としてかなり
やっかいなものだろうことは想像に難くない、ということなのだ。
まして発展途上国の中でもかなり後ろの方を走っているラオスの
ような国ならなおさらではないか?
そんなことを考えていたら、ふとジャングルでの経験を思い出した。
ジャングルで60年
ミンダナオ島で60年にわたりジャングル生活を送っていた
元日本兵の生存情報が大きな話題になっている。
ジャングル生活についてあちこちで喧伝されているようだが、、
密林ジャーナルとしては、一言述べねばなるまい。
タバコの最もおいしい時
タバコというのは、有史というスケールでみると
ほんとにごく最近になって旧大陸に持ち込まれた習慣である。
これが本当にあっという間に広がった。
戦時中に配給でタバコが配られたというくらいだからある種
必需品だった時代もあるわけで、隔世の感ありだ。
私は馬鹿げた理由で10数年前に止めたのだが、お酒の席でおいしそうに喫む人を見ると
うらやましい気がするときもあるし、数年に一度はすってしまう夢を見る。
しかしあのときほどタバコがうまそうに見えたことはない。
ジャングルの民に期待してはいけないこと
東南アジアの森林地帯にある少数民族の集落を巡り
彼らと親しくなって、彼らの様子を記録し、彼らの利用する植物に
ついての情報を集める。1994年頃からトシが取り組んできた仕事だ。
ベトナム北部の山岳少数民族などは、その装束を見るだけで
彼らが何族か判別出来る。また装束自体も奇抜で、色彩豊か、
それでいて何やら威厳の備わった素敵なものであることが多い。
写真を撮る側としては実にフォトジェニックな民族である。
沈香はトラの敵
以前、マレーシア南部のジャングルに入った時、
ガイドとして雇った先住民族の男性が川の浅瀬で何かを拾い上げた。
ちらりと覗くと、大きめの焼き芋程度の木切れのようだったが、
後生大事にバッグにしまっていた。
『gharu』という名の香木樹脂であるということであった。
翌日の早朝、突然、真面目な仕事ぶりで頼りにしていた彼が
仕事を放棄して村へ帰りたいと主張し出した。
どうやら昨日の木切れが原因らしい。
これが沈香との出会いだ。
『NY1997』 in Myanmar
ミャンマービクトリア山登頂の顛末について
盟友ショウタが自身のブログで書き始めた。
ここに書かれるあるいは書かれているトシのことは、
ほとんどは極端に誇張された話なので
あまりまともに取らないでもらいたい、とお願いする次第である。
それはさておき、この旅行は、
自分の経験でもベスト3に入るぐらいトラブルが次から次へと発生し、
笑ってしまうくらいだったのだが、おそらくショウタが決して書かない
ビクトリア山登山裏面史(そんな大げさなものではないが)をご紹介する。
繰り返して聞かされている人、すいません。
ミャンマーのケシ代替薬用植物栽培プロジェクト
ミャンマーという国に皆さんはどんな印象をお持ちだろう。ビルマの竪琴、軍事政権、ゴールデントライアングル…
ジャングルという観点からも非常に興味深い場所である。
このサイトの相棒でもあるショウタがヤンゴン在住ということもあり、トシもミャンマーにはそれなりに思い入れがある。
麻薬問題というのも実はミャンマーを語るときに避けては通れない話題である。