鴨がネギ背負って…@パプアニューギニア(超短期間滞在) 1

12/2から12/5まで4日間だけパプアニューギニア(PNG)へ行って来た。
もちろんビジネス旅行であるので、その中身については触れることが出来ない。
ではせめて個人的な国の印象を述べよということになると、はなはだ困ってしまう。

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熱帯の黒百合

熱帯のジャングルを歩いて出会う花。
それらは赤やオレンジ黄色といった原色であることが多い。
トシの大好きなショウガ科の植物は
はっとするほど鮮やかな色をしている。
そんな中、ひたすら地味な色の、
それでいて派手な出で立ちという矛盾した花がある。
それがブラックリリーだ。

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裏庭へ

昨日、日本から来た通信社の方を案内して
会社の裏庭(森林)を2時間ほど散策した。
首都クアラルンプールは人口200万人で
モノレールや高層ビルが建ち並ぶ大都会。
電線が地下埋設で非常に気持ちのよい町だ。
その大都会クアラルンプールのダウンタウンから
車でほんの20分ほどのところに
これだけの森林があるのが素晴らしい。

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怒りと悲しみと

マレーシアの新聞はカラー写真をふんだんに利用した
かなりカラフルな紙面である。
それだけに、残酷な絵柄は、目を背けたくなる
ような強いインパクトを持つ。
一般に中華系の新聞の方が、事故の写真や
事件の被害者の遺体などをずばり掲載して
あざといのだが、今回は英字紙『スター』の
一面に度肝を抜かれた。
記事のタイトルは
『レンジャーがトラの体(の部分)を冷蔵庫で発見』
(Rangers find tiger parts in fridge)

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密林のスケールを遙かに越える男

昨年の5月に共通の友人の紹介で知り合い、
その後、懇意にしていただいている日本随一の辺境冒険作家
高野秀行氏が、次のターゲットを決めたという。
高野氏は、早稲田の探検部時代にアフリカはコンゴの怪獣
モケーレムベンベを探しに行き、そのいきさつをまとめた本で
作家としてデビュー。
その後中国へ野人を捜しに行くなど、未確認生物探索界では
巨人とあがめられている人物である。
また、ゴールデントライアングルの最奥部(ビルマ、ワ州)への潜入を試み
あろうことか7ヶ月もの滞在を成し遂げ、アヘンの栽培にまで
従事してしまったという、もうなにをかいわんやという人物でもある。
(しっかり中毒にもなっている)
それからそれから。。。とにかく辺境冒険界でも巨人なのである。
その高野氏が、今熱い血潮をたぎらせている生き物こそ
インドの怪魚ウモッカ(命名は愛好家による)なのだ。

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密林のウォシュレット

びろうな話で恐縮だが、日本での宿であるマンションの
ウォシュレットの温水装置がおかしくなった。
今まで温かい水が出ていたのに、急に冷水しかでなくなっただけだが
どうも違和感がある。
つくづく思うが、人間は甘やかすもんじゃない。
ところで、マレーシアの公衆トイレは、便器の脇に蛇口がひとつあり
そこから7−80センチの長さのホースが出ていることが多い。
これで、おしりを洗ってくださいということだが、
こちらは、もちろんただの水道水だ。
したがって温水でもなんでもないが、妙に気持ちいい。
前記の違和感は冷たいとか温かいの問題と言うより、
あるべきものがなかった違和感ということである。
あ、そもそも違和感とはそういうことか。
さて、それではジャングルの話をしよう。

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煙害は人災だ

この2,3日クアラルンプールの空はきれいに晴れている。
過去2週間ほどマレーシア西海岸を悩ませていた
スマトラ島の野火による煙害が一応落ち着いたということだ。
2月に起きた煙害は、主に国内の野火であったが
今回は隣国であるインドネシアの問題であり、自らの手で
鎮火や対策がとれないまだるっこしさがある。
マラッカ海峡を越えてやってくる煙は焼き畑や自然の山火事ではなく
油ヤシのプランテーションを作るために、森林伐採するのがめんどうなので
焼き払うという、信じられない暴挙が原因である。
そして、それを行っているのが油ヤシ大国マレーシアの企業(あるいはその命を受けた
インドネシア企業)だ、というのが一般の論調である。
その為、マレーシア政府のインドネシア批判の舌鋒が鈍っている、と。

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蝉時雨

密林の夜と昼の一番の違いはなんだろう。
密林を徘徊していると必然的にアップダウンを繰り返す。
そのたびに異なる虫の声、鳥の声、蛙の声などが聞こえてくる。
峠を越えるとほえ猿の叫び声が遠くに響いてきた。
変わった植物が現れ、少しずつ異なる景観を形作っていく。
そんな時のジャングルは、ただただ無限の広さを感じさせてくれる。
『果てしない広さ』これがジャングルのイメージだ。
一方、日が暮れて、漆黒の闇があたりを覆い尽くすと
ジャングルは、自分の存在を中心に一気に凝縮してしまう。
無限の広さに展開していた生き物も全てが自分の周りに
集まってくるような気がするものだ。
湯を沸かした後の小さなたき火の明かりが届く限界点の
直ぐ外に、トラなどの肉食獣が息をひそめているように思える。
どこかに緊張感を持ちながら、昼間の疲れから眠りに落ちていくとき
自分が「生と死の狭間」を越えていくような錯覚に襲われる。
「生き物の密度の濃い空間」これが夜のジャングルのイメージだ。
2つの全く異なるジャングルのイメージを繋ぐのは「蝉」である。

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トロピカルフルーツ

かつては、現地でしか食べることが出来なかった
珍しいトロピカルフルーツがどんどん輸入されている。
そしてついに熱帯果実の女王マンゴスチンも
日本で生食できるようになった。
とは言え、まだまだ現地でなければ手に入らない果物は多い。
ここで未知のトロピカルフルーツを紹介するのが常道だろうが
文章でその変わった舌触りや、香り、そして味を紹介するのは
難しいので、今回は熱帯果物がどんな風に『木になっている』のか
について書いてみたい。

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