前回のエントリーでいかに筆者がバイオ関係のイベントで
売れっ子かを書いたのだが(笑)、11月にはマレーシアで開催される
イベントにも参加することになっている。
自慢話ついでということでご容赦を。
『biodiversity and Biotechnology Symposium 2008』
(生物多様性とバイオテクノロジーシンポジウム2008)
11月19日−21日までボルネオ島のサラワク州都クチンで開催される。
こういう人っているんだなー。ということ
10月10日からの1週間はあちこちで話をする機会があった。
前回のエントリーでも書いた上智大学のほかに、14日(火)には
久留米で開催されたバイオ関係の国際会議『第三回アジアバイオビジネスパートナーリング』
というイベントでも講演させてもらったし、16日(木)には横浜パシフィコ
で開催された日本で最も権威のあるバイオ関連イベント『バイオジャパン2008』でも
会社の紹介イベントで自社プレゼン(これは単なるセールス)を行った。
久留米のイベントは英語でプレゼンしたものを同時通訳が日本語に、バイオジャパンでは
逆に日本語のプレゼンを同時通訳が英語に訳してくれた。
多少専門用語の入るプレゼンの場合、必ず事前打ち合わせというのを行うのだが、
能力の高い人たちと仕事をするのはなかなか楽しいものである。
自分の能力まで上がったような錯覚を起こすくらいだ。
優れた同時通訳者というのは英会話の巧拙や発音の良し悪しだけではない、
高度なスキルを持っているので感心してしまうのだ。
偉そうなことを書いたが私の英語などはかなりいいかげんなもので、
正直なところ、人様を前にして披露するようなものではないのだが、
話の中身はそんなに悪くないはずだ、と必死で自分に言い聞かせながら恥をかいている。
言語はネイティブ並みに流暢に話せればいいかというとそうではなくて、やはり中身なのだと
思う。今回のノーベル賞の日本人受賞者たちの英語でのスピーチを聞くにつけ強く思う。
そういった意味では最悪の人に出会ってしまった。
英語の話ではない、話すべきことを持っていない、という意味でである。
バイオジャパンの会場でである。
上智大学 高野秀行氏授業参加報告
10月4日のエントリーで書いたように先週の土曜日(10月10日)
上智大学の後期授業の一つである『アジア文化論2』のゲストとして
担当講師の辺境作家・高野秀行氏と対談をしてきた。
『ジャングルを無理やりビジネスにした男』というのが
今回の授業のテーマである…
* こちらが高野さんのブログでの報告
『洗脳』なんてそんな…
Mossy "Silent" Forest
週末を利用して山に入ってきた。
今回は久々に山中で一泊したのだが、2000mの山なので
夜間から早朝にかけてはかなり冷え込む。
雨模様ということもあって最低気温は10度前後だろう。
動いている時はありがたいが、やはり寝るとなるとかなり冷え込む。
雨の中、テント無し、寝袋無しはかなりきつかったが、凍死するほどのことはない。
場所さえきちんと選べばなんとかなるものだ。
『ルインズ 廃墟の奥へ』
『蛍女』に続いて書店で、帯の惹句にひかれて購入した本がこれ<u>『ルインズ 廃墟の奥へ(上下)』(スコット・スミス 扶桑社)
メキシコの酷暑のジャングルで展開される息もつかせぬノンストップ・ホラー・サスペンス。
(下線はトシ)
となれば密林ジャーナルとしては購入の必要があるだろう。
上智大学 高野秀行氏授業参加
10月10日は敬愛する辺境冒険作家高野秀行氏が
上智大学アジア文化研究所で開いている後期の特別講座
『東南アジア文化論2」のゲストシリーズトップバッターとして
お招きにあずかりました。
40人の受講生のうち、男子がパラパラということを聞いて
ネクタイの柄など気になり始めました(笑)。
当日の午後は商談があるのでスーツ着用です。
きっと高野さんはサンダルばきなんでしょうね。
講義の模様についてはのちほどアップする予定です。
お楽しみに。
ストーブ
山に入る時に持っていくストーブはこれまでコールマンのPEAK1というものだった。
定番中の定番だろう。今手元にあるのは15年近く前に山岳部出身の従兄弟が
プレゼントしてくれたモデル550Bという代物でホワイトガソリンを入れてポンピングする
ちょっと山屋っぽい気分にさせてくれるものである。
しかし今でもほとんどモデルチェンジせずに売られているからすごい。
その時一緒にもらったランタンはほとんど使わずに持っているが
これもほぼ同じ形で生き残っているようだ。
傘がたまる
マレーシアの生活は車に中心なのでドアtoドアの事が多く
雨の頻度から考えると傘を使う機会が日本より圧倒的に少ない。
駐車場から玄関まで程度なので、車に常備していれば
事は足りてしまうし、いざ本格的な雨の時はさしてもささなくても
変わらないぐらいすごいので、バッグに傘を忍ばせるのは
日傘が必要な女性位のものだろう。
そんなわけで日本に行く時に傘を持っていくのを忘れてしまい、
コンビニなどで購入することが非常に多い。
毎回日本滞在時に2−3本購入しているのだから不経済極まりない。
うー、かわいい!!
当地の日本語情報誌『南国新聞』(毎週木曜日発行)9月18日号に
こんな記事が掲載された。
『希少種のスマトラサイを救出』
サバ州野生動物局のレンジャーや獣医が八月初めに同州東海岸にある油パーム農園で発見した負傷した希少種のスマトラサイを、鎮静剤を使わずに二週間かけて捕獲用オリの中に入らせ救出した。同局によれば、このスマトラサイはケガを負ったことで、険しい地面のある森林を出て油パーム農園の平地に出てきたとみられる。野生動物局の職員がサイを発見した際に近づこうとしたところ、攻撃的な姿勢をとり職員を威嚇したので、距離をとってエサとして果物を与えて警戒感を解くことに腐心した。その苦労が実り、サイを捕獲用オリの中に導くことに成功した。救出されたサイは、同州ラハ・ダトゥの東部にあるタビン野生動物保護区のサイ小牧場に移送される。スマトラサイは絶滅の危険にさらされている動物で、サバ州には三○匹のみが存在するとみられている。(原文ママ)
『森林環境SF』?
飛行機や電車での移動には文庫本が欠かせない。
寝る前、一人での外食の際など時間があれば読むので
おそらく平均して月に12冊といったところか。
読むのはノンフィクションか、時代小説、推理小説あたり。
読書自体を楽しむ部分と暇つぶしの部分が半々ということもあって
あまり長尺のものは好まない。一番好きなのは同じ主人公の連作集。
それと絢爛たるレトリックのものや、複雑な構成のもの、
頭をうんと使うものも苦手である。
最近、推理物は理解が追い付かなくなってきて敬遠気味。
藤沢周平、池波正太郎、宇江佐真理、伊坂幸太郎、東野圭吾…
どちらかと言うと読み口の軽快な作家に集中している。
体力がなくなってきたということなのだろう。
そんな読書傾向であるからSF小説は本当に縁遠いカテゴリーである。
まず出てくる単語を理解するのが大変だ(笑)。
そしてSFの主題になっているロジックが理解できない(苦笑)。
ところが帯の文章に惑わされてついふらふらと購入してしまった。
=追伸=
作者の藤崎慎吾氏と解説を書いている生物学者の長沼毅氏が
対談しているページを発見。
こちら
長沼氏はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも取り上げられた辺境生物学界の
ヒーローなんだ。かっこいいよ!
地の果てにこそ、真実がある